GIANT KILLING(33)
ツジトモ
講談社


Dモーニング6号でツジトモさんの『GIANT KILLING』第358話を読みました!

新年最初のジャイキリ、新潟のスタジアムに招集された日本代表のA代表の合宿です。前回は大阪の志村ら国内組のフル代表が集まってきたわけですが、この合宿には椿たちU-22からも大勢招集されています。そしてそこに海外組が加わる、というところまでが前回の展開でした。

今回は、合宿地のスタジアムが舞台。遅れてやってきたのは海外組の4人でした。彼らを見て椿は「達海さんが言ったように自分が上手くなるためにいい所をたくさん盗まなきゃ…」と思います。

ピッチに入った海外組、花森はいきなり「胃が痛い」とか言い出します。隣にいた同じく海外組の城島は「花森はこうやっていつも自分のハードルを下げてる」というのでした。すると花森は、「あんたなんかにこの天才の苦悩がわかってたまるか…」とか言い出し、U-22組の椿と窪田はドン引きします。それに話しかけたのは北野アレック。「今日は別メニューにしてもらったら?」とか優しいことを言うかと思ったら、「そのかわり明日は確実にやってくれるんやな?」と結局プレッシャーをかけるのでした。「俺に味方はいないのか」と頭を抱える花森に同じく海外組の桐生が「メンドクセー」と吐き捨てます。それを見てさらに引く椿。

「海外組ってあんな感じなんですか?めっちゃ罵り合って」と聞くと大阪の平賀は「ああやってじゃれてるだけでしょ。あのくらい我の強い性格でなければ海外じゃやっていけないのかもしれないぜ」というのでした。

取り巻く記者達は海外組の評価をしています。花森はドイツのHベルリンというチームで攻撃の中心に据えられているそうで、評価が高い。W杯以降叩かれていても、やはり欠かせない選手だ、というのでした。また城島もイタリアでプレーし、2チーム目でもレギュラーなのだそうです。30歳のサイドバックでこれだけやれるのはすごい、と言われています。長友のイメージですね。北野はドイツのリーグでプレーし、レギュラーではないけどベンチ入り状態。桐生は大怪我から復活し、彼もドイツでプレーしているようです。ブラン監督はU-22から何人か呼んだがこの海外組を脅かすには力不足だろう、というのが記者たちの評でした。

最初の15分以降は非公開になった練習から記者たちが立ち去る中で、ETUと椿を追いかけているフリーの記者の藤澤は、「この世界は無名から名声を得るまでは一瞬のこと。ブランが選手同士の化学反応を楽しむ監督である以上、必ずどこかでチャンスはあるはずよ、椿!」と思うのでした。

記者たちが引き上げる中、ブランは言います。「よし。それじゃあ軽くゲーム形式でやってみようか」と。実戦の中での選手たちの輝きを見ようというわけですね。

さて、椿が国内最高峰のレベルで、どこまでやれるのか。それがワクワクしますね。

来週も楽しみにしています!