GIANT KILLING(33) (モーニング KC)
ツジトモ
講談社


Dモーニング51号でツジトモさんの「GIANT KILLING」353話を読みました!

お休みだった「GIANT KILLING」ですが、今号から連載再開。大阪ガンナーズ戦がドローで終わった、試合後の風景からです。首位の大阪と引き分けた5位のETUですが、同時刻開催の試合で清水が勝ったため、引き分けた大阪が2位に陥落したのですね。

この辺り、架空のリーグの試合ながら、すべて勝敗はきちんと計算されているようです。

試合後の挨拶でご機嫌斜めの大阪の監督ダルファー。ETU監督の達海はそれをみていじります。「ずーっと大事にしてきた首位を俺達に躓いたせいで」というとダルファーは「他チームの勝敗の行方など関係ない、目の前の敵を叩いて我々はいずれトップに返り咲く」といいます。達海は「采配同様お堅いね、ただ格好つける相手を間違えてるぜ。今シーズン、一敗一分けであんたは俺に勝てなかったんだ。俺に勝ってない奴に目の前の敵を倒すだのトップとるだの言われても何とも響かねえ話だからよ」というと、ダルファーは天宮杯では負けない!とさらに興奮します。

コーチの松原はどうしても勝ち点3が欲しかったんだな、ダルファーへの言葉の刺々しさが半端ない、と思いますが、大阪を首位から引き摺り下ろしたこの結果は、シーズン前に監督が打ち上げた「この国のサッカーを面白くしてやる」と言う宣言どおりの展開になっている。達海猛という男は、しっかりサッカー界の風雲児になっている、と思うのでした。

まあつまり、このドローは「通好みの結果」だったと言うことな訳ですね。

一方少年のサポーターたちはアウェイの大阪にはいけないので、ヤマさんのうちに集まって夏休みの宿題を片付けながらCSの放送をみていました。ドローの結果で何とも盛り上がらない子供たち。

せっかく勝てそうだったのに、補強が上手く行かなかった大阪には勝てると思ったのに、補強に成功したと思ったETUはそのガブリエルを負傷で失ったし心配だ、というわけです。ヤマさんが順位を計算してみると、1位清水の2位大阪、ETUは1個下がって6位タイになった、というわけです。がっかりするショータたちですが、ヤマさんは「そんなにがっかりする結果かな?」といいます。

前回の大阪戦は作戦勝ちだった、今回はドローだけど、互いにリスペクトしてガッツリぶつかり合ったゲームだった。首位のチームにアウェーでこんな戦いをしたことは凄いよ、というのですね。だから本当の意味で強くなってる、というのでした。残り8試合、タイトルはまだ十分すぎるほど狙える位置にある、と。

少年たちは俄然やる気が出てきますし、またヤマさんがサポーターとして恐ろしい速度で成長している、と誉めます。(笑)次節はA代表の試合で少しあく、とがっかりしますが、ヤマさんはETUから日本代表が選ばれるかもしれないよ、と言います。少年たちは大人のくせに夢見過ぎ、と言いますが、果たして…

というところで今週はここまでです。

やはり冷静な大人のヤマさんはこの結果の意味を分かっていますし、また日本代表に関しても冷静な観点から誰かが選ばれるのでは、とみているわけですね。

この辺りでついに椿が!ということになると盛り上がりますし、そしてもう一人もし選ばれるとしたら・・村越が復帰しても盛り上がるでしょうね。

それから何も余計なことは言われていませんでしたが、中位に低迷していた前年の王者・東京Vが4位に上がってきているというのも面白い。やはり最終的にETUと首位を争うのはヴィクトリーなのかもしれませんね。

長期連載になっているこのマンガですが、実はまだ1シーズンの途中なわけで、今回はとりあえずそのシーズン全体を振り返り今後を展望する展開になりました。

次号以降の展開が楽しみです。