GIANT KILLING(32) (モーニング KC)
ツジトモ
講談社


Dモーニング42号でツジトモさんの『GIANT KILLING』第347話を読みました!

リーグ26節対大阪ガンナーズ戦。首位を走る大阪に、1度目の対戦では勝っているETUですが、胸突き八丁の後半戦、試合も後半に入り1対1の同点です。好調だったフォワードのガブリエルがハムストリングスのトラブルで退場し世良がはいり、二人目は熊田を清川に変えてサイドバックのスピードを上げました。そしてまだ25分を残した時点で殿山を下げてジーノ(王子と呼ばれている)を入れた達海。それまでトップ下だった椿をボランチに下げて、ジーノをトップ下に入れました。

一方後半も後半に入り、ガンナーズは司令塔、トップ下の志村が後ろの位置でやっていたのが前に出てきてより攻撃的にしかけようとします。しかしそうなると、相手をするのはトップ下のジーノではなく堅守の村越になり、志村はボールキープに苦しみます。「王子様を相手にしてた方がどれだけ楽だったことか」と。

ボランチでキャプテンの平賀は志村にパスさせて、前線にいる右のフォワードの片山に送ります。しかしそこに入れたのは足の速い清川。達海は「そこではもうやられない」とつぶやきます。清川はボールを奪ってキーパーの湯沢にパスします。記者たちは「気がつけばいつの間にやら大阪はETUの術中にはまってないか?」とつぶやきます。

湯沢は前線にいるウィングの赤崎にボールを送りますが、U22で赤崎や椿と一緒にやってるサイドバックの小室にまたをぬかれます。そのボールはフォワードの畑に転がりますが、しかしETUサイドバックの石神に奪われてしまいました。

石神はボールをトップ下のジーノに送ります。達海が「カウンター!」と叫びます。ジーノは攻撃側から見て右のゴール前の無人地帯にボールを出し、そこにフォワードの夏木が追いかけて行きます。観戦に来ている日本代表監督のブランも、「これは面白いね」と言います。夏木がボールに追いつき、気合いが入っているのを見てジーノは「ボクとしたことが最大のパスミスを…」とか言ってます。ジーノと夏木はそういう関係なんですね。

状況はETUが夏木、世良、ガンナーズがディフェンダー二人の2対2。夏木は結局、パスを世良に送ります。しかし「遅い」とジーノがつぶやきます。案の定、世良はディフェンダーのリマに止められ、転がされますがノーファウル。そのセカンドボールに追いついてきたのは…

椿でした!

一直線にゴールに駆け込んで行く椿は、ペナルティエリアぎりぎりの位置からゴールの反対側に向けて鋭いシュートを決めます。飛び上がって喜ぶ椿。今までこんなに自信に満ちた表情で、「やった!」という感じの喜び方をしたのは見たことがありません。やはりそれは、親友の窪田(U22で親しくなった)の前でゴールを決めた、ということもあるのでしょうね。

ついに勝ち越したETU。今回はここで …end.となりました。

裏の裏の裏の、とやっているうちにETUはいつもの最強パターンの布陣に戻って、お互いに刺激し合っていいプレーをしていた椿と窪田ですが、椿がいいところを見せることになったのでした。

こういう風に、上手く展開がはまって行く回は、読んでいてとても面白いですね。

このまま無事リードを保てるのか。まだ一波乱、二波乱あるのか。来週以降も楽しみにしたいと思います!