Dモーニング34号で田島列島さんの「子供はわかってあげない」第19話「しーじぇでぃいーだりえんちん」を読みました!

今回は、とてもよかったです!感想を書かずにずっと味わっていたいくらい!(笑)

20話の連載も、あと2話になり、話は大詰めに。「朔田さんが本当のお父さんに会いにいく」プロジェクトもつつがなく終わり、あとは門司くんと朔田さんの二人の関係は?という話になってきました。

門司くんと話したいな、と朔田さんが思ったところで前回は終わりだったわけですが、今回は水泳部の練習を終えた朔田さんのところに門司くんからメールが届いた場面からです。朔田さんのお父さんの居場所をみつけてくれた門司くんのお兄さんの探偵・明ちゃんが朔田さんに当てた請求書を、門司くんが朔田さんに渡す、という話なのですが。屋上にいます、と書かれたメールを見て朔田さんの心臓は激しく高鳴ります。ハーレーみたいなエンジン音だそうです。

門司くんは屋上で、また看板の木枠のようなものに紙を貼っています。また初めてこの屋上で会った時のように、魔法左官少女バッファローKOTEKOを描くのでしょうか。そこに朔田さんが息を切らして駆けつけます。ドキドキして門司くんの顔を正視できない朔田さん。門司くんはちゃっと請求書を渡します。広げた朔田さんはびっくり。びっくりする朔田さんを見て門司くんもびっくり。「まさか法外な請求額が…」と心配すると、請求額はなんと「バイト代」を引かれてゼロになっていました。明ちゃんは朔田さんに「光の匣」教団の失踪した教祖様だった朔田さんのお父さんが本当にお金を持ち逃げしたのかどうか探ると言う「バイト」を依頼し、朔田さんはその真相を聞き出して明ちゃんに伝えていたのでした。まあある意味無茶なバイトですが。

「いいのかな」という朔田さんに「いいんじゃないの」という門司くん。思わず接近して心臓が高鳴ってしまい、朔田さんは門司くんに「近いな!」と言ってしまいます。

朔田さんは思います。話したいこといっぱいあったのに忘れちゃった。これ受け取ったらもう特に会う用事がなくなる…と。そこに現れたアタックチャンスの司会者が朔田さんの耳元でささやきます。「今が最大のチャンス。夏休みだから最悪ドボンしても一番辛いときに会わなくて済むというメリットがあります」とささやく司会者に、朔田さんは「ズル賢~」と思いますが、司会者は「あなたは今までまっすぐに生き過ぎたんです。このまままっすぐ生きてったって大人が扱いやすい子供のままなだけじゃないですか」と背中を押すのでした。

朔田さんは、勇気を出して告白しようとします。異様な気配を察した門司くんは、「朔田さん、もしかしてオレのこと…殴ろうとしてる?」と後ずさります。朔田さんのお父さんは霊能者なので門司くんの心の中を読まれて、それを聞いて怒っているのではないかと…うーん、まあこれはくすぐりですが、門司くんもなんというか場を和ませようとしているのかもしれないですね。天然かもしれませんが。

何も聞いてないし殴ろうともしていない、という朔田さん。じゃ何?という門司くん。朔田さんは告白しようとして興奮し過ぎて鼻息が荒くなってしまい、門司くんという言葉がいえません。(笑)この演出がすごいなと思います。言おうとして言えず、ずるずると壁にすがりついてしまう朔田さんは「血田くんの呪いだ…」とつぶやきます。門司くんは思い出します。千田くんは中学のとき告白しようとして緊張し過ぎて爆笑してしまい、振られてしまったという話をしたことを。

まさかまさか、と思う門司くんでしたが、朔田さんはいよいよ馬車馬のようになって、きっと門司くんを睨みつけ、あのね!と言います。門司くんは、ちょっと待って、いったん落ち着こう、と言って朔田さんを落ち着かせようとします。朔田さんがまた鼻息が暴走してしまうのを見て、門司くんは右手で朔田さんの両目を押さえます。

朔田さんの両目から涙がこぼれます。(ここいいですね!)朔田さんは言います。「もじくんがすき」と。「うん」と答える門司くんに朔田さんは再び「もじくん すき」と言います。「そんな泣くほど?」と問う門司くんに、朔田さんは大きくうなずきます。「なんだか自分がイイものに思えてくるよ」という門司くんに(このセリフもすごくいいですね!)、「門司くんはイイものだよ」という朔田さん。それを聞いた門司くんは、少し考えて、「朔田さんもイイものだと思います」と返します。「そう…スか」とあっけにとられた顔をする朔田さんに、「それは俺がこれから証明していきます」と返す門司くん。(何だこのやろーかっこ良すぎるじゃねーかよー、と叫びたい衝動に駆られますが・笑)

また涙があふれる朔田さんに、門司くんは「この人本当にキレイだな。俺はこの先マトモで居続けることが出来るんだろうか…」とちょっと不安になります。(大丈夫だヨ!きみモッ十分キレイだよ!と言いたくなります・笑)「もじくん 好き」と繰り返す朔田さんに、門司くんはついに言います。「俺も朔田さんが好きです」と。「なんか発狂しそう」という朔田さんに、「うん…俺も」と返す門司くん。暴れ馬ジョニーを、二人はついに一番の対抗措置を講じたのでした。でも、ジョニーはどこへ行くんでしょうね!!??

いやあ、ボーイミーツガールって要するにこういう話ですが、でも最後に来てここまで直球だと思いませんでした。暴投を繰り返す朔田さんに、冷静に冷静に、と抑えてちゃんと内角低めに投げ込ませる名キャッチャー門司くん。なんというか門司くんというのは妙に覚悟の決まったところのある子で、本当にこの二人はいいなあと思いますね。

本当に朝から、イイものを読ませてもらった、という感じでした!