GIANT KILLING(31) (モーニングKC)/講談社

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Dモーニング29号でツジトモさんの「GIANT KILLING」336話を読みました!

対大阪ガンナーズ2回戦が続いています。

大阪はディフェンスからつながず縦に長いボールを入れて、4人のフォワードにETUのゴールを襲わせようという、「攻めろ攻めろ」の攻撃に出てきました。外国人で長身で身体のがっしりとした(なのに妙に髪型を気にする)ハウアーのところにボールが入ります。前の試合で退場をくらい、この試合では出場停止になっているCBの黒田はクラブハウスで観戦していますが、テレビの前でいきなり立ち上がり、「今度はファウルなしで止めろよ亀井!」と叫びます。その声が聞こえたのか(笑)亀井は高く飛んでハウアーを圧倒し、ヘディングでボールを止めます。

しかしここでセカンドボールを拾うところが大阪の新鋭、窪田のすごいところ。前回のガンナーズ戦ではそこで非常に苦しめられました。そのボールをETUの殿山が拾おうとしますが、うまく足下で窪田がスライディングでボールを奪い、うるさい関西弁のフォワードにボールを送りますが、ETUの石神がうまくカットし、守備に戻ったガブリエルへ、そしてガブリエルは椿へボールを送ります。

椿はさらに前線にボールを送り、それをガブリエルと大阪の小室が追いかけます。小室は、「ガブリエルを調子に乗せてしまったか?」と考えます。しかし、まだ人数が揃っていないから、ドリブラーである自分を出したがる、と読んで足下のボールを奪います。

しかしそれも、椿が読んでいました。拾った球をサイドチェンジし、ゴール前で左ウィングの赤崎が頭で合わせ、フォワードの夏木の足下に落とすと、夏木は見事にゴールを決めました。ETU先制です。

夏木はこれで二試合連続得点、ベンチのジーノに向かって「見たかあジーノ!」と叫びますが、ジーノはあくまでマイペース。「ラッキーラッキー。最近ツキが向いて来てるねーウチ」と平然としているのでした。

今回は台詞は少なかったのですが、ETUの各ポジションの選手たちの成長が見事に描かれていました。ディフェンスの亀井、走るガブリエル、見事に決めた夏木もそうですが、司令塔としてガブリエルにボールを送り、こぼれ球を拾って逆サイドの赤崎の頭にきれいなパスを合わせた椿のトップ下としての働きは、自分が進んでよく動くだけに相手チームに取っては脅威だと思います。

こうした絵に描いたような攻撃がまぐれではなくタフな実力として身に付いて来た感じが、よく描かれていると思いました。

それにしてもブラジルの日本代表、頑張ってほしいですね!