アニメージュ 2014年 06月号 [雑誌]/徳間書店

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『アニメージュ』6月号を読みました!36回アニメグランプリで『進撃の巨人』が6部門中3部門でトップを占めました!

10日発売の『アニメージュ』で、36回アニメグランプリの結果が発表されました。『進撃の巨人』は作品賞1位を占め、表紙になっている他、男性キャラクター部門1位がリヴァイ兵長、アニメソング部門1位が前期OPの『紅蓮の弓矢』となり、三冠達成!他にも声優部門でエレン・イェーガー役の梶裕貴さんが1位、リヴァイ役の神谷浩史さんが2位、サシャ・ブラウス役の小林ゆうさんが3位。女性キャラクター部門ではミカサ・アッカーマンが2位を占めました。声優さんは他のアニメの役もやっていますから進撃だけではないわけですが、梶さんの躍進はエレンをやったことと大きく関係しているのでは、と編集部座談会でも分析されていました。

またトップと関係しなかったTVサブタイトル部門(一番印象に残った放送回を投票)では20位以内に3タイトル入っていて、これはどの回も充実していたから票が割れた、という印象になっています。

改めて、昨年の『進撃の巨人』のすごさが感じられる結果でした。

インタビューもいくつか収録されていたのですが、今回は受賞インタビューの、制作したWIT STUDIOのプロデューサー和田丈嗣さんのインタビューを取り上げたいと思います。

和田さんが『進撃の巨人』のアニメ化が「行ける」と感じたのは、原作が「映像にしたらふくらむ余地がたくさんある作品」だと考えたから、とのこと。動いたら立体機動が面白くなるし、音楽を入れたらドラマはもっと盛り上がるし、巨人の迫力も倍増するだろうと。まさにその通りでしたね。そして、「進撃の巨人」はWIT STUDIOの名刺代わりとして、「アクションやリアルな描写が得意」という特色が発揮出来るものだと思った、というのも、まさにその部分が印象に残ったわけで、実際WIT STUDIOの名も強く記憶に残りました。

もう一つは荒木監督の「シビアでドラマチックな描写に長け、コメディが得意」だと言う特徴に『進撃の巨人』という作品が持つ独特のバランスがふさわしかったと言うこと。そしてあとの荒木監督のインタビューでも言っていることなのですが、「第1回」をTVアニメが陥りがちな、最初から無理して視聴者に面白いところを見せようとする演出に走らずに、原作に真正面から取り組んだハリウッド並のスケール感を持ったエンタテイメントの序章に仕上げたこと、も大きかったと言っていて、その通りだなあと思います。

私は残念なことに本放送で第1回を見逃してしまい、ニコニコ動画で見たのですが、本気で後悔しました。第2回からは欠かさず見るだけでなく録画もし、DVD(4巻以降はBD)も全部買いましたが、やはり第1回を最初にインパクトのある大画面で見たかったという後悔は未だに残っています。

『進撃の巨人』は昨年、爆発的なヒットになったわけですが、そういう反響については思いもよらないものだったけれども、「自分たちの作った映像が紅白で流れたことが個人的には一番の衝撃だった」というのもそうでしょうね、と思いました。(笑)

また「劇場版」についても言及されていて、5.1chの特性を生かして、たとえば「ミカサの前から巨人が来る、後ろからエレン巨人が来て、どうしよう、と思ったら後ろから来たエレン巨人が前の巨人を蹴り飛ばす」なんて場面を臨場感抜群に仕上げられる、というのは本当に今から期待大です。

また多くの人が待ち望んでいる2期についても、「尻すぼみにはなりたくないからどう戦うかしっかり考えないといけないな」と思っているとのこと。やる気満々で否が応にも期待が高まりますね!

この号の『アニメージュ』は他にも荒木監督と『魔女っ子姉妹のヨヨとネネ』の平尾孝之監督の対談記事(これが充実しているんです)、梶裕貴さんインタビュー、スタジオジブリの最新作『思い出のマーニー』の紹介記事、『シドニアの騎士』のオープニング曲『シドニア』を担当したangelaのインタビューと、なんというか読むところ満載という感じの内容でした。

またそれらの内容については改めて書きたいと思います!今号のアニメージュは本当に充実していました!