Dモーニング23号で田島列島さんの「子供はわかってあげない」第9話を読みました!

水泳部の朔田さんは生き別れになったお父さんを探していて、書道部の門司くんのお兄さんの探偵さんにそれを頼んだら、お父さんは「光の匣」という教団の教祖様で、しかも教団のお金を持ち逃げしていた、という衝撃の事実が発覚。そして見つけたお父さんは海のそばの整体師の離れに居候していました。

というところから。

門司くんのお兄さんは教団の本部に出かけ、様子を探ります。信者たちがお互いの心の読み合いをしているのですが、なんだかこじつけをして「当たった当たった」などと騒いでいます。壁には「意識改革」とか「帰ったらうがい手洗い自己批判」とか「奇蹟がなくっちゃ宗教じゃない(はあと)」などの張り紙がしてあります。なんなのかよくわかりません。(笑)

教祖様(先生)の部屋を始め、いろいろな場所を明ちゃん(門司くんのお兄さん)は探すのですが、もちろん何も出てきません。結局明ちゃんはカレーを食べて帰ります。「何かが引っかかってるのに、その何かが分かんない!」と頭をかきむしるのでした。

明ちゃんが何が引っかかってるのかは皆目見当がつきませんが、明ちゃん案外優秀な探偵さんなんじゃないかと思えてきました。

一方朔田さんはお父さんの世話になっているの整体師の孫のじんこちゃんと海でスパイごっこをして遊んでいます。死体になったじんこちゃんが、本当はカナヅチなのにプカーッと浮かんできて、「ついに浮いた!」と二人で喜びます。今度は背中を下にして浮いてみると、じんこちゃんは空を見上げて「太陽がまずしい」と言います。朔田さんはつい想像してしまいます。こういう感覚はよくわかります。

朔田さんはお父さんとお昼にラーメンを作り、一緒に食べますが、お父さんが指導している「超能力」と言うのはどういうものか、と尋ねます。お父さんは、「簡単にいうと人の心を読むみたいなものだが…」というと、朔田さんは秘密にしなければならないミッション(お父さんが本当にお金を持ち逃げしたのかどうか探ること)を思い出して外に走って行きます。そしてその超能力を教えてくれと言うのです。自分の心を読まれても自分がお父さんの心を読めればミッションはクリア出来る、と。なんかこの発想が子供っぽくて可笑しいですね。

お父さんの指導が始まりました。「読む相手にチャンネルを合わせます」とか「まず自分の意識をパラパラマンガみたいにします」とかいかにも難しそう。それを聞いていたじんこちゃんは一生懸命メモを取ります。「夏休みの自由研究にする!」と。(笑)……確かに今までそういう自由研究は聞いたことありません。斬新です。実際にはあるんでしょうけどね。

のほほんとした展開のままで次回はいよいよ超能力合戦(?)になるのでしょうか。

連載も第9回ですし、そろそろ単行本が読みたいなと思いました!