Landreaall: 24 (Kindle 連載)/一迅社


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コミックゼロサム6月号でおがきちかさんの『Landreaall』第133話を読みました!DXにクエンティンが選択を突きつけます!

盗賊たちに襲われたDXたちの前に現れたクエンティンの招待に応じ、DXとメイアンディア、アイーシャ(DXの妹イオンがメイアンディアの侍女に化けている)の3人はクエンティンの城に向かいます。しかしその途上、ディアは倒れてしまいます。

133話ではディアはただ眠っているだけだ、という話から始まり、「王城のベッドしか知らないレディが砂漠の旅に耐えられるわけがありません。どれだけ引っ張り回したんですか」と難詰するクエンティン。「彼女と合流して直ぐ私に知らせをくれればこんなことには」とかまをかけるクエンティンに、「あなたの居場所をどう…」とつい口を滑らせてしまうDX。クエンティンはジセッリに居ることになっていたわけですから、まっすぐ向かえばよかったわけですが、それを聞いてクエンティンは「私を避けたのはメイアンディア、ひいては大老の指図ですか」と自分が疑われている状況を把握します。

DXは両親の居場所を尋ねますが、「王女リルアーナの足跡をたどる旅に」戻ってもらったと言うクエンティン。とりあえずはクエンティンの意図を探ろうとDXは「ここで何が起きるのです」と尋ねますが、「ここではなく王城で」とクエンティンは答えるのでした。

一方ディアが倒れたのは、実はずっと眠れずに睡眠不足だったからだということが明らかになります。これはけっこうやられたと思いました。私も全然気がつかなかったです。でも「大老の指示があるからDXを助けに行かなくては」というディアですが、そこにユージェニが入ってきて「やはりファラオン卿(大老)の差し金か」と言います。ディアに「大老の使い走りか?」と問うユージェニに、ディアは「あなたには意志があるの?クエンティンに利用されているかも知れないと考えたことは?」と問います。この直球のやり取り。クエンティンに利用されていないかどうか、確かめるために見てもらいたいものがあると言うディア。

あなたはDXを助けるために、命令でここに居るのだな、というユージェニは畳み込むように「それだけ?」と問います。ディアはユージェニに「彼は私たちの大切な騎士です」と答えます。ユージェニはそれを聞いて、「私は女同士の話をしにきたんだ」と言います。「DXは私がもらう」と。

クエンティンの計画は、とにかくユージェニを女王の位につけることでした。そのために最初はファラオン卿に申し出ましたが断られたので、DXとユージェニを結婚させてファラオン卿を飛び越して王と女王にする、というのです。

クエンティンは、「ファラオン卿とディアの結婚は愛がないのだから、このプランはディアを愛のない結婚から救うことになる」、とDXをたき付けるのでした。

一方、荷物を改められたディアは、見られたら困るものを持っていたようですが、それはどうやら五十四さんに化けた六甲に預けた「メルメルの菓子」の箱にあるようです。そして六甲とクレッサール人の兄弟は、失われた王女リルアーナ(ユージェニの母親)の元侍女が居ると言うユーハサン鎮守に到着したのでした。

さて、これはどう解釈するか。大老と結婚することはディアの本心ではないにしても、ディアの意志であることに間違いはありません。DXはかつてディアを自由にする、「塔のてっぺんに連れて行く」と言ったことがありました。次期王に決まった大老に臣従することは騎士の義務であるわけですが、恋する女性のために働くことも騎士の責務。この問いにDXはどう答えるかですが、しかし普通に考えれば円卓の決定に背き自らの王位とユージェニとの結婚を選択するということは考えにくいでしょう。

自分がクエンティンの思惑通り王位に就くことがディアのためになる、というふうにDXが考えるとは考えにくいですし、逆に言えばDXはどんな言葉でクエンティンの考えを拒絶するのか、という風にも思います。

さて来月は、と思ったら来月は休載。限定版に書き下ろしの小冊子がつくということで、単行本作業のためということになるのでしょうか。私がゼロサムを買い始めてから「ランドリ」が休載になるのは初めてですし、それだけ大きい小冊子になるのか。それとも取材等の旅行に行くのか。

いろいろ考えてしまいますが、とりあえずは再来月のこの続きを楽しみにしたいと思います!また単行本は再来月のゼロサムが出る直前の6月25日に24巻が発売になるということでした!