Dモーニング21・22合併号で田島列島さんの『子供はわかってあげない』第8回を読みました!

水泳部の朔田さんは生き別れになった実のお父さんにあってみたい、という気持ちを持っていて、書道部の門司くんのお兄さん・明ちゃんに捜索を頼んだのですが、わかったのは実はお父さんはとある新興宗教の教祖様で、しかも教団のお金を持ち逃げしたらしい、というとんでもない事実。明ちゃんとお父さんの元を尋ねて、あっさり出てきたお父さんは、どこにでもいるようなただのおじさんで、明ちゃんからは持ち逃げの件に関して聞いてもらえないかというとんでもないミッションまで与えられてしまう始末でした。

お父さんのところにはお父さんの世話になった針灸師の先生の孫娘が遊びにきていて、お父さんは今の家族のことについて尋ねます。朔田さんは来る前に撮った家族の写真をお父さんに見せます。『お父さん優しいか』というお父さんに、「私どちらかと言うとこのお父さんの方に似ている」と言います。「ここ来ることお母さんに言ってきたのか」と聞くお父さんに、朔田さんは答えられません。

仁子ちゃんに水泳を教えてやってくれというお父さんの言葉に海に連れて行きますが、仁子ちゃんは全くのカナヅチで、結局教えられません。でも「人は教わったことなら教えられるんだよ』という門司くんの言葉を思い出して、「死体ごっこ」をする朔田さんでした。ままごと的に「お前の旦那は死んだ」という朔田さんにお父さんはドキッとしますが、仁子ちゃんは「ウソでしょ?どういうことなの?」と乗ってるのを聞いて、「設定がハードボイルドすぎやしないか」とドキドキするお父さん。仁子ちゃんを先生のところに連れて行くと、「藁谷さんの娘さん」ということでやたら盛り上がられて、天ぷらをどっさりもらって帰ります。

「なぜ死体ごっこをしたのか」と聞くお父さんに、「どんなカナヅチでも死体になれば浮く」とお母さんが言ってたのを思い出して、浮くまで死体ごっこをした、と答えます。どうしてお母さんと別れたの、と聞く朔田さんに、「ぼくのことが気持ち悪かったからだと思う」というお父さん。

「美波はなんか変な力あるか?」と急に妙なことを言い出すお父さん。「ぼく、とある新興宗教団体で先生やってたんだ。超能力みたいの教える先生」突然言い出されて、朔田さんはなんと答えたらいいかわからず、またとても「教団のお金を持って逃げたの?」とは聞けませんでした。

設定はどんどんな斜め上に走って行きますが、「変な力」という言葉に聞く言葉を失ってしまいましたが、そんなに拒否反応があるわけでもないようです。「変な力」より「お金の持ち逃げ」で頭の中がいっぱいなんですね。

この辺り朔田さんがお父さんのことをどう感じているのかわからないし、この辺でまた「魔法少女バファロー鏝子」が出てきそうな感じもしますし、はてさてどこまで行くことやら。お父さんの「変な力」というのもみてみたいし、さてどうなりますやら。

なんと言うか、教祖様ってもっとカリスマ的な印象があるわけですが、こういう実直そうな普通のお父さん的な人が出てきたというのが実は一番意外だったかも、と思います。

モーニングは来週は休みで、次は5月8日発売とのことなので、連休明けを楽しみにしたいと思います。