モーニング19号で田島列島さん「子供はわかってあげない」の第6話「墨汁しょうちゃん」を読みました。

前回までの紹介はこちらから見てください。

…毎回書いてますね。(笑)

朔田さんは借りていたアニメDVDを門司くんの家に返しにきますが、門司くんは離れで書道教室の先生をやっていました。それをみて「スゲーじゃん」と興奮する朔田さん。門司くんが「じいちゃんが夏バテだから代理をするから部活を休む」と言っていたのはいいわけではなく、本当だったようです。

二人は何となくいい感じなのですが、朔田さんは明日から門司くんのお兄さんの明ちゃん(探偵さん)と新興宗教の教祖(朔田さんはまだ知らないと思われる)になった朔田さんの本当のお父さんに会う前の日と言うことで、何となくしんみりします。朔田さんは作文用紙にアニメの感想を綴っていて、門司くんはそれを読んで「こんな字を書くんだ」と思います。書道男子の門司くんらしい感想だなあと思います。

朔田さんは家に帰り、合宿へ行くということになっている前の晩の食事を終えて、家族3人(お母さんと異父弟と今のお父さん)の写真を撮ります。その写真を、「本当のお父さん」に見せびらかそうと思っています。

出かける朝、「今のお父さん」は朔田さんにカエルのストラップを渡します。「無事帰る」と言う願いを笑顔で込めて。朔田さんは、自分のやろうとしていることがよかったのかどうか、少し考えてしまいますが顔を上げて、明ちゃんの車に乗り込むのでした。

門司くんの先生ぶりを見て、「門司くんを忘れても門司くんから教わったことを忘れない子はいるから、その子の字に門司くんが残る」と言う朔田さんと「朔田さんのことかっこいいと思ったんだよ。俺はあんな魚雷みたいに速く泳ぐことは出来ないし」と言う門司くん。お互いに自分を低く見て相手をリスペクトしている関係がいいなあと思います。

それから朔田さんのお母さん。「シチューがいい」と言ったら「OK牧場~♪」と答え、「写真とっていい?」と聞いたら「やぶからスティック!」と答えるお母さん。写真撮るよと言ったらヤマトのプラモと一緒に移るお父さんも人柄が出てます。

こんないい人たちを悲しませることになったらどうしよう。そう思う気持ちと、本当のお父さんに会ってみたいという気持ちの間で揺れて、後者を取る朔田さんの小さな冒険が、次回から始まるんだなあとしみじみします。

次回も楽しみにしています!