誰も寝てはならぬ(1) (モーニングワイドコミックス)/講談社

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おはようございます。『個人的な感想です』略して「こじかん」です。

サライネスさんの『誰も寝てはならぬ』1巻を読みました。

昨日、サライネスさんの最新刊『セケンノハテマデ』について書きましたが、書いているうちにやはり前作の『誰も寝てはならぬ』といろいろなところを対比して読んでいるのに気づき、初めて『誰も寝てはならぬ』を読んだときの感想を、昔のログから引っ張りだしてみました。

もともとは2008年頃でしたか、『モーニング』に連載されているのを読んで面白いマンガだなあと思っていたのですが、単行本を買ってみてすごく熱中したのを思い出したのでした。

なぜかそのとき、生け花展を見に高島屋へ行って、和服に着飾ったおばさまたちで一杯のフォションの喫茶店で読んでいたのですが、フレーバーティーを飲みながらマンガを読んで笑っている変な奴になってました。

この第一集が出たのは2004年で、まだ絵が安定していない感じがありましたが、第1集を読んでようやくゴロちゃんと春樹ちゃんが主人公なんだと言うことを正確に把握しました。

その「誰が主人公だかよくわからない」というところ、『セケンノハテマデ』を連載している今でも変わってないんだなあと思いましたが。(笑)

春樹ちゃんがバツイチ、ゴロちゃんがバツサンという設定の話で、それでも果敢に女の子を口説くデザイン事務所の社長のゴロちゃんとアーチストとして拾ってもらった春樹ちゃんがいつまでもぐずぐずと女の子に手が出せないと言うことの対比が面白いのです。

その春樹ちゃんの離婚過程が書かれていてなんだか可笑しいのですが、春樹ちゃんがあんまり猫と仲良くするから奥さんが怒って女の人と浮気する、と言う話なのです。それで春樹ちゃんが夜中に泣きながらゴロちゃんのところに相談に行くと、ゴロちゃんが「エエか!愛っちゅうのは登山と一緒や!アカンと思たら即引き返す勇気が必要やねん」と諭すのに思わず笑い転げました。周りのおばさまの話が一瞬止まってしまいました。場所を考えろ。みたいな。

ていうかー、ホントその通りだなあーと思いました。私の離婚のときを考えても(実は私もバツイチです)、それが出来なかったからずるずる尾を引いてドツボにはまったのだ、と思います。「愛っちゅうのは登山と一緒や!」座右の銘にしようかな。

そのあと、親しい友達の近所のヨリちゃんがゴロちゃんに「あんたは女を居間の電球かなんかと思てるワケ?」と呆れると、ゴロちゃんが「せやけど買うてきた商品が不良品テわかったら返品するやろ?ヤヤコシな~思いながら映らへんテレビアンタ使い続けるかァ?」と返すと「そらそやけど一度くらい修理に出してもエエやないの」「あーソラもうムダ!人の心変わりは修理でけへんて」「それは違うわ!!アンタが三回も離婚したんはあんたに修理能力が無いからよ」

もう可笑しくて仕方がありませんでした。