セケンノハテマデ(1) (モーニングKC)/講談社

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サライネスさんの『セケンノハテマデ』第1巻を読みました。

デザイン事務所の緩くて個性的な面々を描いた『誰も寝てはならぬ』をモーニングで連載されていたサライネスさんが、2012年の末から再びモーニングで連載を始めたのが『セケンノハテマデ』でした。

このマンガは「メトロ6R4」と言うインディーズからメジャーデビューしたばかりのバンドのメンバーたちの話です。一番中心的に描』かれているモーちゃん(高木守道)はジャージばかり着ている無口なギター担当、その中学時代の同級生ワカベン(若松勉)はヴォーカルでギターも弾いておしゃべり。ワカベンの大学の同級生がドイツ人とのハーフのシロちゃん(武上四郎)でベース担当、ドラムは決まったメンバーがおらず、シロちゃんのお兄さんの太一郎さんが今は叩いている、という構成です。この4人にマネージャーの野茂秀美さん、チーマネの山ケンさんやそれぞれのメンバーの家族が絡んで、というのがお話の基本です。

おしゃべり、暗い、めんどくさがりという特徴の三人ですが、音楽に対しては真摯で、モーちゃんは自宅にスタジオまで作ってしまうほど。シロちゃんも元読者モデルでかっこいいのに目立とうと言う気は皆無で「ベース持たずにステージたてるかよ」と言ったりしています。

ワカベンがギターを持って専門店へ行き、ツアーとかレコーディングの前に細かい調整をしてもらう、というエピソードもプロっぽいなと思いました。

『NANA』などでもそうですが、バンドものは音楽そのものに関するエピソードより人間関係の方が中心になっていることが多いので、そういう音楽関係のエピソードが読めるのは嬉しいなと思いました。

ぼちぼち緩く続きそうなマンガです。