進撃の巨人 9 [初回特典:特典DISC「進撃の巨人」Reading&Live Event「A.../ポニーキャニオン
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アニメ『進撃の巨人』BD9巻を、ようやく見終りました!


アニメ『進撃の巨人』BD9巻、23話から最終25話までが収録されています。本編の方は先のブログに書いたように、もうすぐに見たのですが、それに加えて特典映像『ちみキャラ劇場とんでけ!訓練兵団』と、横浜アリーナでのイベント『Attack 音 体感』が収録されたBDが付属していました。


『ちみキャラ劇場』の方は大人キャラ3人を中心とした展開で、23話がエルヴィン、24話がリヴァイ、25話がキースで、おまけとして壁の中から巨人が現れるカットまで。(笑)本編を見ている人には何のパロディかは直ぐわかるわけですが。


『Attack 音 体感』は何しろ130分の長編。それにカーテンコールもついていました。構成は劇伴(挿入歌・BGM)担当の澤野弘之さんの音楽が全編に流れ、超大型巨人が壁の向こうに現れ、立体機動装置を付けたキャストが宙を舞い、その中で「第57回壁外調査前夜の104期調査兵たち」は何をして過ごしたか、という裏ストーリー、という設定でした。


声優さんたちが一定の世界観、以前私はスチームパンクと書きましたが、そういう感じの衣装で現れ、本番の録音のようなセリフを語って行きました。


声優さんたちの中で特によかったなあと思うのはミカサ役の石川由依さん。感情の動きの少ない、怖いぐらい真面目な、つまり固いのに、でもその心の裏ではエレンへの愛に燃えている、そういうつやのある声と、表情。白い衣装もすてきでした。


それから、印象に残ったのはサシャ役の小林ゆうさん。以前から「画伯」の異名をとり、アニメ12話で衝撃的なエンドカードを公開して話題になった小林さんが、カーテンコールのときに「蒸かした芋」を食べ出したのにはお約束とはいえ笑いました。


逆に、何となく予想通りだったのがアルミン役の井上麻里奈さん。今回はアルミン役ということで少年ぽい服装だったのですが、逆にそれがイメージ通りという感じになりました。


ジャン役の谷山紀章さん、エレン役の梶裕貴さん、コニー役の下野紘さんの三人は、それぞれの映像を見て、ああそうかなるほど、こういう人たちがこういう役をやっていたのか、となんだか納得のいくものがありました。声優というのは本当に声しか出ないし、それもその役に合わせて作った声なので、何というかその人の個性というものを本当に感じにくくて、私などはちょっと苦手な感じがして、むしろ『風立ちぬ』の庵野秀明さんの声とかのほうが聞きやすいと感じるのですが、こうやってそれぞれの声優さんの姿まで含めて見てみると、もっと声に対するイメージが膨らむなと思いました。


まあそれは私が演劇をやっていたこともあって、その「演じる人間」に興味があり、二次元的なものは二の次、という面があるからだろうなと思います。むしろアニメファンの人は反対の見方なんだろうなとは思うのですが。


映像的にも物語的にも音楽的にも大変良かったし、これは参加したイベントだったなと思いました。実際にはこれに加えてLinked Horizon、日笠陽子、cinema staffというオープニング・エンディングのアーチストも参加していたようですが、それは収録されていません。


私としては、オープニングに「at'aeck on taitn」を小林未郁さんが熱唱し、エンディングがAimee Blackschlegerさんの「DOA」だったことが、もう最高に盛り上がりました。澤野さんの音楽はどれもいいですが、やはりこの2曲が最高にいいと思います。これを見てしまったために、またアニメ第7話「小さな刃」と第8話「心臓の鼓動が聞こえる」を見直してしまいました。17話からの壁外調査の調査兵団と女型の巨人との戦闘もいいとは思うのですが、未熟な訓練兵たちが一生懸命戦う、トロスト区攻防戦のこのあたりがやはり泣けます。プロ野球と高校野球の違いみたいなものでしょうか。


前にも書いたかもしれませんが、私は第7話のミカサの「私は…強い。…ので、私は巨人たちを蹴散らすことができる」という鼓舞の演説から、一度は死を決意したところを謎の巨人に救われ、その巨人の力を利用して本部にたどり着き、アルミンの知略で巨人たちを排除してガスを手に入れて、でも謎の巨人は力尽きて倒れ、そしてその中からエレンが出てきてミカサが駆け寄って号泣する、あの展開がやはりこのストーリーの中で一番好きなんですね。


単行本で読んだときにはそんなにすごくということでもなかったのですが、アニメになってこの場面は本当に好きになりました。これは石川由依さんの声も大きかったかなと思います。


ということで、またこの名場面を見ることになったのも、この『Attack 音 体感』のおかげでした。カーテンコールでも声優さんたちが口々に言ってましたが、早く第2期を見たいな、と思います。


これで、熱に浮かされた昨年のアニメ放映期間と、9か月続いたBDマラソンもついに終わりました。しばらくは謎解きが続く本誌連載の方を、楽しんでいきたいと思います!


充実した作品を、ありがとうございました!