田島列島さんの『子供はわかってあげない』第3回を読みました。

この作品、第1回ですごく面白いと思い、第2回でそのクオリティに確信が持てたのですが、第3回もとても面白かったです!きっとかなり長期間を賭けて準備したのではないかという気がします。ネタの練れ具合と言うか、設定の可笑しさがハンパではありません。

朔田さんは実のお父さんを探すために、探偵をしていて古書店に居候している門司くんのお兄さんを門司くんと一緒に尋ねますが、お兄さんはお姉さんになっていました。(!)

朔田さんは手がかりらしい新興宗教のお札をお兄さんに見せます。お父さんは左利きだったらしいということがわかったり、お兄さんの勘当された過去が明らかになったり、門司くんの家にこのお札があった理由がわかったりします。

朔田さんたちが帰ったあと、探偵を尋ねてきたのは、なんとその新興宗教の人たちでした。そしてなんと!!!……さすがにこのネタバレは書けません。(笑)ぜひ『モーニング』か『Dモーニング』で読んでください。

しかし朔田さん的には一番可笑しかったのは門司くんが子どもの頃、習字が上手くなると『火』って書いただけで火が出てきて敵をやっつける、というお兄さんの言葉を真に受けていたということで、門司くんに『そのワザの名前を教えて』と爆笑寸前で引きつりながら門司くんに迫るのでした。

田島さんの絵の特徴というのは、基本的に1ページ4段組の小さいコマ組で、1ページにたくさんの情報量が詰め込まれていること。基本4段組みなので、3段組みになっているところのコマをすごく大きく感じます。

それから目がすごくシンプルに描かれていること、顔の輪郭が基本的に下膨れになっていること、昔懐かしいマンガの人物像だなと思います。

スクリーントーンの使い方もとてもシンプルで、なんかそういうところも私は気に入っているのだなあと読みながら思いました。

なんと言うか、本当にマンガらしいマンガという感じです。私の中にあるマンガというもののイメージが形を取って現れたような感じがします。

また来週が楽しみでなりません!!!(笑)