モーニング15号に田島列島さんの「子供はわかってあげない」第2話が掲載されました!

先週、突然マイブームを起こした田島列島さんの「子供はわかってあげない」でしたが、今週も面白かったです!

第2話の副題は「前向きに後ろを振り返る」。朔田さんと門司くんの家の様子が描かれます。

1話の事件の翌日、朔田さんは、けがをした門司くんのことが気になり門司くんを探しますが、実はどのクラスなのかということも知らないのでした。放課後屋上に行ってみますが、鍵がかかっています。書道部を訪ねると、今日は欠席とのことでした。大声で「門司くんち知ってるひといませんか」と尋ねる朔田さんに、習字教室だと教えてくれる人がいました。

水泳部の部活のあと、朔田さんは門司くんの家を訪ねます。門司くんは庭で水をまいてました。安心した朔田さんは帰ろうとしますが、門司くんに「おすすめのアニメを貸そう」と言われて玄関で待ちます。ふと見ると、玄関の上がりかまちの下にお札が落ちていたので「これ何か知ってる?」と言うと門司くんはそわそわした表情になります。

バス停まで送る途中で、門司くんは「あれは新興宗教のお札だ」と言います。何か事情がありそうですが、言いません。それに対して朔田さんは、「あのお札私も持ってるの」と言います。実の父親が送ってきたのではないかと、朔田さんは考えていたのです。朔田さんはアニメおたくでも「ひんまがってない」子なのですが、今の父親は5歳の時にできた父だ、という事情があったのでした。

「こうなったら探偵でも雇おうかな」と軽口を叩く朔田さんに、またもやだんまりの門司くん。バスが来て朔田さんが乗り込んでから、自分の兄が探偵であると告げたのでした。

家に帰って、「幸せな家庭」を味わう朔田さんでしたが、自分が父親探しをしたらこれは壊れちゃうかな?と思います。いろいろ考えてみて、「私が上手くやればいーんだよ。バレないよーに。」と思います。そして次の日屋上で絵を描いている門司くんのところへ行って、「お兄さんを紹介してほしい」というのです。

ストーリー的に、まずぞくぞくするほど面白いです。ちょっと変わってるけど元気な朔田さんも、なんだかのんびりおっとりした門司くんも、「普通の高校生」のようで、それぞれ事情を抱えているわけです。その「それぞれの事情」にどう向き合うか、人にそれを触れられたときどう対処するか。そういうことは誰かに教えてもらえることではないですから、高校生の頃というのは本当に「ほかの人」に何て言うかとか、どうしたら探られないで済むかということを、ものすごく真剣に考えるわけですね。

真剣に向き合って行きたいタイプの朔田さんがいろいろ考えてゴーをだす過程もすごくよくわかりますし、できれば何事も起こらないようにスルーしたいタイプの門司くんが戸惑って黙ったりしながらそれでもぽつぽつと朔田さんの問いに言える範囲を考えながら答えて行く過程とかもすごくよくわかります。

ストーリーの流れは書きましたが、正直これだけではこのマンガの魅力は全然伝わらないんですね。こまめに散らばしてある狙ってないフリをしたとぼけたギャグが、ツボにはまると可笑しくて仕方ありません。

日常って全然日常じゃない。そんな様子が、ものすごく説得力を持って伝わってきます。

先週の面白さが今週も維持されるのか、ちょっと不安だったのですが、全然杞憂でした!(笑)

今から来週が楽しみです!