安堂維子里『水の箱庭』5話は、今話題のチンアナゴが主人公?でした!

この作品の舞台は、観賞魚販売店。水槽を作り、観賞用の魚を売る店です。そこで魚を扱い、また水槽を作る人たちを、アクアリストと呼ぶそうです。

今回は、チンアナゴについての話題です。

私は実は昔から水族館では、このアナゴ類の水槽の底から生えてゆらゆらしている風景が、淡水アザラシであるバイカルアザラシの泳ぎっぷりとともに、一番好きなものでした。今チンアナゴがそんなに話題になっているということ自体を実はよく知らなかったのですが、今回このマンガで見て「あ、あの魚だ!」と思い、懐かしかったです。(笑)

11月11日がチンアナゴの日になったのをきっかけに(知りませんでした)、お店の店長がチンアナゴを入荷することになり、「気持ち悪い魚」が苦手な森本さんが担当になります。しかし映像で見ると可愛いチンアナゴも、いっぴきいっぴきを見ると結構キモい。(笑)なかなか上手く扱えず、見るだけでパニックになってしまい、水槽から何匹も脱走させてしまいます。一度砂の中に潜ったチンアナゴたちも全然顔を見せず、落ち込んだ森本さんは、お休みの日に水族館にイルカショーを見に行きます。

ああなりたかったなあと思う森本さんですが、イルカの飼育員が緊張でガチガチになりながらもショーをやりとげているのを見て、私もがんばろうと思い直します。

店長に担当を代われと言われた森本さんは「明日までに潜ったままのチンアナゴの頭を出させます!」と宣言します。一生懸命考えた森本さんは、「仲間がいれば顔を出すに違いない」と考え、チンアナゴの棲む海にいるほかの魚たちを水槽に話すことで、見事に顔を出させます。

水族館というのは楽しい場所ですし、熱帯魚のお店やこういう観賞用魚類の販売店もわくわくしますが、実際に飼うとなると大変そうですし、またこういうマンガを見ているとやはり大変なんだなあと思います。

このマンガは絵も好きですし、ストーリーも最初の頃に比べて読みやすくなってきました。

これからも楽しみにしたいマンガのひとつです!

写真は、安藤維子里さんの作品です。

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