インベスターZ(1) (モーニングKC)/講談社
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『インベスターZ』がオールカラーで日経電子版に掲載されています。


『モーニング』で連載中の『インベスターZ』。札幌にあるという設定の中高一貫の男子校で、各学年トップの生徒からなる投資部が秘密に存在し、それぞれ100億円以上の資金を預けられ、株式の運用で上げた利益で学園が運営されているという設定のマンガです。


主人公財前孝史は入学したばかりの中学一年生。先輩に連れられて訪れた地下の投資部の部室でその秘密を知ります。最初は戸惑う孝史でしたが、徐々に投資の魅力に目覚めて行く、というストーリーです。


『ドラゴン桜』の作者らしく、投資というものの常識を覆すようなさまざまな見解が述べられるとともに、どう言う視点を持って投資先を探せばいいかということが語られて行くのが面白いです。


その『インベスターZ』が、『モーニング』の連載とは違ってオールカラーでウェブ上で見られるというのは面白い企画だなと思います。


このマンガの中で、「日本人が貯蓄を好む」というのは戦時下で行われたキャンペーンによるもので、もともと日本人は投資好きだった、という話が出てきます。日経新聞としても金融市場を活性化させていくためにもそういうもともとの日本人の特性のようなものを掘り起こして行きたいと望んでいるのだと思います。


そういう意図はいろいろあるとは思いますが、やはりもともと1色刷りのマンガがオールカラーで読めるのは単純に楽しいですね。


マンガを通して、経済や金融を知るのも面白いかもしれませんね。