進撃の巨人 7 [初回特典:12か月アニメ描き下ろしスクールカレンダー] [Blu-ray]/ポニーキャニオン
¥7,875
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昨夜は家に帰ると『進撃の巨人』BD7巻が届いていたので、寝る前に通して見たら、就寝時刻が2時前になってしまいました。(苦笑)途中からOPなど飛ばしながら見たのですが…結局こういう物は所有しているという感覚が大事で実際にはなかなか見る時間がないものだなあと思ってしまいましたけどね…


既に、録画では何度も見ている部分です。でも女型戦は何度見ても迫力がありますね。


17話では女型が現れてアルミンが殺されると意識するときの画像が揺れる表現、18話では女型がエレンたちの前に巨大樹の森の中から出現する瞬間、19話では女型をとらえた捕獲装置の無数のピアノ線(?)が光にきらめくところが画像的に改めていいなあと思いました。


今回の展開の中では、特に17話がすごくいいと思います。場面でいえばライナーが女型の掌を切り裂いて生還する場面がやはり異様にかっこいいです。もちろん、ジャンが馬上から立体機動装置で飛び上がる前にトリガーにキスし、飛び立つ瞬間に音楽が盛り上がるところもよかったです。17話はこのアニメの後半最初のクライマックスですね。


初回限定特典は、今回は『スクールカレンダー』。つまり、2014年4月始まりで2015年3月終わりのもの。


4月ジャン、5月コニー、6月シガンシナ組(エレン、ミカサ、アルミンの幼少時)、7月サシャ、8月同郷組(ライナー、ベルトルト、アニ)、9月ハンジ、10月エルヴィン、11月アルミン、12月リヴァイ、1月ユミルとクリスタ、2月ミカサ、3月エレンの順。どれも新しいイラストで、基本的に腰をおろしていて座っていると割と珍しいポーズです。


6巻の特典がヴィジュアルノヴェル3連発だったのに比べるとやや物足りないのはまあ仕方ないかなと思いますが、毎回6巻並というわけにはいかないだろうなとは思います。


でも内容的に言えば7巻には今書いたクライマックスの17話がありますし、18話19話もアクションの連続ですが、6巻は動きの少ない回が続き、見せ場と言えばリヴァイがエレンに蹴りを入れるところくらいしかないので、特典が豪華なのもその補足みたいな趣旨もあるんだろうなと思います。


特典のそのほかはエンドカードが3枚とブックレット。ブックレットで扱われているキャラクター設定はリヴァイ班の4人。スタッフインタビューは背景美術担当の吉原俊一郎さん、キャストインタビューはエルヴィン役の小野大輔さん。


最初にこのアニメが絶対面白いと思ったのは、ニコ動で第1話の冒頭の場面の、鳥が飛んでいる空であるとか、人々が立ちつくしている町の背景だとかが、ものすごくしっかりと描きこまれていたことからでした。背景までしっかり描かれているなら、全体もしっかりと作られているに決まっている。そういう意味でアニメにおける背景美術というのは、すごく重要だと思っています。


そういうわけで、このアニメは美術もかなり凝っていると思っていましたが、やはり美術の吉原さんは、『壊れた壁の漆喰の剥がれ方や木肌の表現といった細部』にまでこだわって描いたのだそうです。この巻の背景になった巨大樹の森も大きさを表現するのに苦労もあったそうですが、むしろ街の中の背景の方が大変だったそうです。


中世ドイツ風という大まかなくくりの中で、ウォール・マリアのシガンシナ区やウォール・ローゼのトロスト区は庶民的な雰囲気であり、ウォール・シーナのストヘス区は中産階級の住むやや落ち着いた雰囲気にするとか、描き分けにも基準があったようです。吉原さんとしては、整然としたストヘス区より雑然としたシガンシナ区の方が描いていて楽しかったのだそうです。確かに見ていても、ちょっとすっきりし過ぎなストヘス区より、雑然とした下町のようなシガンシナ区の方が楽しんで描きこんでいるなあという感じがしました。


小野さんのインタビューではエルヴィンという役を、「たった一つの目的のために全身全霊を注ぐ激情の人」と表現していて、なるほどと思いました。エルヴィンはこのストーリー全体の大きな推進役になっていることは確かですが、マンガの最新53話でも新たな行動を起こしていて、本当に常にずっと前を見て動いている冷静な人という印象なのですが、その中に秘めた強靭な意志、それを支える激情というものがあるという解釈はこの役の本質をつかんでいるように思いました。


BDマラソンもあと2巻になりましたが、早くアニメの方の続きがみたいですね!実写の公開の方が先になると思いますが、こちらもいろいろ不安もありますが(笑)楽しみに待ちたいと思います!