『別冊漫画ゴラク』(日本文芸社)という雑誌はあまり読まないのですが、ツイッターでフォローしている相原コージさんが描いた晴れ着の女性ゾンビの表紙がなんか凄いなと思い、いろいろな書店を探してついに地元の文教堂で2月号を買いました。灯台下暗し。(笑)


相原コージさんのゾンビもの、『Z』がなんだか酷い展開なのは山上たつひこさん以来のこの方面の作品の一つの伝統なのかなと思います。駕籠慎太郎さんなども最初どう読めばいいのかわからなかったのですが、そういう伝統の中でもさらに凄いものと考えて読めば理解はできるかなと思いました。まあ誰でも面白い作品だとは言えませんが。


相原コージさんは80年代初め、『スピリッツ』で『コージ苑』という辞書形式のマンガを連載していました。単行本も『コージ苑』の1巻2巻と『文化人類ぎゃぐ』を持ってます。


そのほか、70年代に『少年ジャンプ』で『ドーベルマン刑事(デカ)』を連載していた平松伸二さんの作品も久しぶりに読みました。「ザ・松田」という作品ですが、エイリアンものと言えばいいでしょうか。


そのほか知ってる作家さんではラズウェル細木さん(モーニングで豚肉マンガ「ぶぅ」を連載中)が酒好きの女性が主人公の「かすみたなびく」を。大みそかの蕎麦屋の風景を描いてすごく印象がよかったです。

そのほかバリ島と日本とのかかわりを描いた「極楽バリ島」や人情ものの「寿司魂」も面白かったが、レポートまんがのふじたみき「公衆浴場女子湯図鑑」はへえっと思いました。日暮里の斉藤湯さんは今でも三助さんがいて、流してもらえるのだそうです。(女性も可)この雑誌は女性はあまり買うとは思えませんが、女性向きの情報でした。


ゾンビ、エイリアン、SM、レポート、人情もの、グルメ、麻雀。何でもありの、何というかタバコ臭い男の雑誌という感じですが、一つ一つ見ていくと案外味わい深い雑誌だなあと思いました。