海外ファーストフードに問題続出・・・中国 | C株で稼ぐ

海外ファーストフードに問題続出・・・中国

問題続出・・・??

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「人民網日本語版」

201184日:より一部、抜粋+編集

海外ファーストフードに問題続出 郷に従った?

最近、あるネット利用者が北京市密雲県の鼓楼餐庁のマクドナルドで、ハンバーガーバンズのパッケージが破損し、水蒸気が充満していたことを明らかにした。マクドナルドの責任者はその後、当該ロットのバンズは処分し、絶対に使用しないこと、当該店舗に対して厳正な処分を行ったことを明らかにした。ある専門家によると、ハンバーガーバンズのパッケージが破損したことにより大量の微生物が発生したとみられ、人体に深刻な被害を与える可能性もあったという。「経済参考報」が伝えた。

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数日前、日系のラーメンチェーン・味千ラーメンで煮込み豚骨ラーメンの問題が起こり、続いてケンタッキーフライドチキンで豆乳の問題が発生し、それからほどなくしてマクドナルドもバンズ問題と虫発生の問題という2つの問題を抱えることになった。こうして長らく盛名を馳せてきた欧米系の二大ファーストフードがともに問題を起こして沈み込み、消費者の信頼を失うという空前の危機に瀕している。

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世界的なファーストフード大手が中国で多くの消費者に歓迎されたのは、製品そのものや企業文化の魅力だけでなく、ブランドの影響力や食品の安全性への信頼も重要な原因だと考えられる。中国の消費者の印象では、ケンタッキーやマクドナルドなどの企業は、製品の生産も企業の管理もすべて厳格な標準化されたプロセスを確立しており、こうしたプロセスによって提供する商品やサービスの質の高さが保証されてきた。

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だが最近になって食品の安全にかかわる問題がしばしば発生したことにより、このような欧米系のファーストフードが中国人の信頼を裏切る可能性があるということがわかる。われわれは絶えず問いかける。欧米系ファーストフードはなぜ中国でしばしば問題を起こすのか。つまるところ、気候風土に合わないのか、郷に入って郷に従ったということなのか。

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気候風土に合わないと考えると、腑に落ちない点がいくつかある。ケンタッキーもマクドナルドも世界のほぼすべての国で店舗を開設しており、たまたま中国でだけ気候風土に合わないということはあり得ない。またここ数年、両社は国内市場に対応するため、フライドチキンやフライドポテトをうるだけでなく、豆乳、油条、焼餅といった中国の伝統的食品の開発も手がけており、当の昔に中国市場に適応したことがわかる。

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では問題は郷に入って郷に従った、ということなのだろうか。郷に入って郷に従うのは元来はよいことで、欧米系のファーストフードが現地の人々の飲食や生活の習慣を尊重しているということになる。だが豆乳問題、バンズ問題、虫の問題が明らかになるにつれ、このことわざは欧米系ファーストフードが管理をおろそかにし、基準を引き下げたことの言い訳に利用されるようになった。食品の安全検査基準であれ、政府職能部門の法執行(エンフォースメント)能力であれ、中国国内には多くの欠陥や不足点があるのは確かだ。これこそまさに欧米系ファーストフードが考える「郷俗」であり、彼らはコストを削減し、より大きな市場での利益を追求するために、管理をゆるがせにし、基準を引き下げ、郷に従った。このたびバンズ問題を引き起こした北京市のマクドナルドは、食品輸送の基準プロセスに従わなかったことが問題の原因であることを認めた。

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このような「郷に入って郷に従う」は、実際にはよいことでないのは明らかだ。スープ問題を起こした味千ラーメンはわずか10日で株の時価総額40億香港ドル(約407億円)あまりが消滅し、大きな損失を出した。こうした事例は、政府部門に食品の安全検査基準を早急に整備して、食品の安全をめぐる法執行の取り組みを強化するように警告する。また海外のファーストフード産業に対し、市場イメージを形成するためには、より長期的な市場利益を得るためには、従わない方がいい「郷俗」もあることを警告する。