3800保利協シン能源 | C株で稼ぐ

3800保利協シン能源

201184日の株価終値=4.59 PER=17.647

<夕方に追記>

201185日の株価終値=4.06 -11.547

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亜州IR

日刊中国株メルマガ「招財」からの抜粋記事です:

2011/7/28配信分:より一部、抜粋+編集

◆銘柄ピックアップ◆

GCLポリー・エナジー、

好業績見通しで戻りピッチ加速

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▽保利協シン能源HD3800/HK)の直近日足チャート

28日終値 4.39香港ドル 11年予想PER 9.53

(出所:香港経済日報ETネット)

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中間期の大幅増益予告を追い風に、太陽光発電用ポリシリコン最大手の反発基調が鮮明化し始めている。保利協シン能源HDGCLポリ・エナジー:3800/HK)は今年511日に上場来高値の5.72香港ドルをつけた後、一転して下落トレンド入り。一本調子の上昇で高値警戒感が強まる中、613日には一時3.06香港ドルまで値を下げた(約1カ月で46.5%の調整)。ただ、7月に入ってからは株価が持ち直す傾向を示し、前述の好業績予告を材料に今週はさらに戻りピッチが加速する流れとなっている。調整後の値ごろ感もあり、証券ブローカーの見通しも強気に傾きはじめた。同社の事業概要については、426日付メルマガをご参照いただくとし、以下、今回の好業績予告を検証しつつ、証券各社の最新レーティング動向を紹介する。

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25日に発表された今年6月中間期の業績見通しは、増益率(前年同期比)が300%を超えるというもの。これにより、上半期の純利益は約315000万人民元を上回る可能性が強まった。昨年下半期よりも約3%低い水準になるとはいえ、ひところ浮上していた業績の下振れ懸念はかなり薄らいだ格好だ。

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もちろん、収益環境の不透明感が完全に払しょくされたわけではない。欧州各国で太陽電池普及政策のトーンダウン(補助金の減額など)が表面化するなか、関連製品の需給環境が4月から急速に悪化し始めているためだ。同社が手がけるポリシリコンも例外ではなく、第2四半期の価格は大きく値下がりしている(下表)。

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にもかかわらず、同社の業績が好転した背景には、生産量の拡大に伴うスケールメリットの効果がある。生産能力の増強がプラスに働き、高い利益を生む体制が整いつつある結果といえよう。

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業績推移(予想は市場コンセンサス)

201012月   :EPS=0.260

201112月(予): EPS=0.381元 

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製品価格の下落傾向も、ここに来て底入れ感が出始めている。年初から業界全体で積みあがっていた在庫の調整が進み、第3四半期からやや需給が引き締まりつつあるのだ。依然として、年後半の需要減退を懸念する向きが少なくないものの、会社側は「欧州の需要は予想よりも底堅い」と判断。11年度の世界総需要について、「欧州太陽光発電産業協会(EPIA)の見通しである19.8GWを上回り、23GWに上振れるだろう」と楽観している。◆下半期から世界各地の需要が上向くとみられること、◆イタリアの財政赤字削減(太陽光発電の補助金削減を含む)が12年に先送りされたこと――などがその理由だ。

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同社はまた、12年の世界需要に対しさらに強気。◆過当競争で太陽電池価格が長期下落トレンドにあるなか、(補助金が減らされたとしても)先進国で民間の普及が進むこと、◆日本やドイツで原子力発電計画の見直しが行われるなか、代替エネルギーとして太陽光発電の需要が拡大すること――などを挙げ、総需要が30GWに達すると見込んだ。

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生産能力の拡大も順調。ポリシリコン生産能力を11年末に58000トン、12年中には58000トンに拡大するうえ、11年末のウエハーの生産能力も3.5GWに達する見通しだ。製造コスト削減にも意欲的。ポリシリコンの製造コストについて、「10年第4四半期の1キログラム当たり23米ドルから、11年第4四半期には20米ドル以下に引き下げる」という目標を掲げた。

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同社の見通しはやや楽観的にすぎると思われるかもしれないが、今回の中間業績見通し発表で、一定の説得力が伴い始めているのは事実だ。実際、証券ブローカー各社のスタンスも強気に傾いてきた(下表)。高値からの下落幅が大きかっただけに、証券各社の強気転換にあわせて、しばらくは戻りの余地に期待してよさそうだ。

【会社概要】

太陽光発電用ポリシリコンの中国最大手。江蘇、浙江省を拠点にポリシリコンの生産とエコ発電の事業を手がける。生産能力の増強で大型MA09年、朱主席などからポリシリコン中国最大手の江蘇中能ケイ業科技公司を263億香港ドルで取得した。政府系ファンドが資本参加。09年、中国投資公司から2割の出資を取り付けた。