Road to Invasion Attack by megane1964 | 熱闘!後楽園

Road to Invasion Attack by megane1964


熱闘!後楽園  サラリーマンは…あまり気楽な稼業ではないのである。


 特に年度替わりのこの時期は、異動があったり、配置転換があったり、昇進したり、降格…はあまりしないか…とにかくいろいろあるのである。


 まあ、大したことはないけれど、ワタクシもそういうサラリーマンのはしくれなわけで、この4月から少しだけ社内の立場が変わったりもした。なので、なかなかプロレスを見に行く時間も取れなくて、結局、それで、欠番の興行が増えてしまっている。あまりにもアナだらけになると、ブログをやっている意味がなくなってしまうので、なんとかしなければならないのだが、なんともならないかもしれない。ちょっとだけ寛大な気分で見ていただければ嬉しかったりもする。



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 いきなりなんでまた、そんなことを書いているかというと、本日、仕事の都合でホールに着いたのが午後7時過ぎ。すでに→この人がこんなことをしている時間になっていたのである。くわしくはこちら(http://www.njpw.co.jp/ )を見ていただければわかるが、これはすでに第4試合も半ば過ぎ、の模様である。なので、第1~3試合のリポートはできない。ごめんね。


 まあ、鈴木みのる&高山vs矢野&飯塚、というのは、悪党同士の対戦で面白いっちゃ面白いよね。ワタクシの見ていない間に、みのると矢野、性格の悪いおふたりがなんか因縁ができたらしい。本日もみのるが押し気味の試合だったのだけど、反則をしたのは矢野なのに、レフェリーがぶっとばされてみていなくて、結局、凶器を手にしていたみのるが責任を押し付けられて負けになった。試合後、放送席にうっぷん晴らしをしていたみのるだけど、気持ちは分かるねえ。会社でもわけのわからん責任を取らされることは多々、あるからねえ。身につまされますです。



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 書き忘れていたけど、新日本プロレスは4・7に両国国技館での興行を控えており、本日はそれに向けた前哨戦の総仕上げ、って位置づけである。絶好調の新日本だけど、さすがに直前の興行は入りが多少悪い。それでも9割の入りなんだけど。こんな日に見に来るのは、よっぽどのMANIAかよっぽどの……。それなのに、ノアや全日本の通常興行よりも全然盛り上がってしまうのが、今の新日本クオリティーってヤツでしょうか。


 まあ、第5試合がこれ←。7日にIWGPを戦う天才とレインメーカーがBUSHI、外道と組んでタッグマッチをやってんだからねえ。前哨戦といっても、豪華なラインアップですわ。マスコミもいっぱい集まります。
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 →こんな風にね。


 後楽園ホールで試合を見るのは楽しいんだけど、肝心なところになると、リングサイドにカメラマンが集まってしまうんで、その後ろにいるお客さんは、意外と決定的な瞬間が見えなかったりするんだよねえ。


 ま、しょうがないかねえ。


 試合の方は、序盤捕まってボコボコにされていたBUSHIが中盤以降、汚名返上の見事な動きで外道を追い込んでいったんだけど、最後はオカダの絞め技につかまってしまった。運動神経がよくて動きがキビキビしていて、ワタクシはこのBUSHIというレスラーが好きなんだけどね。いっぺん全日本の両国の通路で、「こんにちは」って言ったら、ちゃんとあいさつも返してくれたし。いいヒトなんだよねえ。



熱闘!後楽園-image  まあ、そんなことは、どうでもいいとして。


 セミファイナルは、IWGPのジュニア選手権。デビちゃんにアレックス・シェリーが挑戦します。しかし、IWGPジュニアが両国からはじかれちゃったのね。もちろん、後楽園に目玉がなきゃいけない、ということはあるけど、有り余るぐらいのカードが組める、層の厚さが今の新日本の強み。それを証明しているかのようなマッチメーク。


 試合の方は、新日本のジュニアらしい、3Dプロレス。シェリーが見事なトペ・スイシーダを見せたか、と思うと、デビちゃんがノータッチ・トペ・コンヒーロでお返しをする。デビットvs飯伏、の方がワタクシ的には印象が強いけど、まあ、レベルが高い技のやりとりだったわけで。



熱闘!後楽園-image  途中、延髄切りからバズゾーキック、バックドロップ、フィッシャーマンズバスターとシェリーがデビちゃんを攻め立てた場面は、「王者交代か」と思わせる迫力と説得力があった。


 これを何とかカウント2・9で跳ね返したデビちゃんが、最後はトップロープからのストンピング、ブレーンバスターでシェリーにお返し。結果、これが決め手になって3カウントを奪ったのだけど、薄氷の勝利、ではあった。シェリー&KUSHIDAは今、IWGPジュニアタッグのチャンピオンなわけで、両国ではデビちゃん&田口の「アポロ55」と王座戦をすることになっている。してみると、これも一種の前哨戦なわけではあるな。豪華な前哨戦ではあるけれど。何はともあれ、新日本ジュニアのブランドは、相変わらず「安定の五つ星」なのであった。



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 で、メーンはこの人←と石井が組んで、ランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスjrに挑戦するIWGPタッグ王座戦。領国ではデイビーボーイ・スミスjrが中邑の持つIWGPインターコンチネンタル王座に挑戦することになっている。これまた、前哨戦、というには豪華な試合。ビッグマッチ前の後楽園でも、単なる消化試合にならない、ってのが立派。


 しかし、中邑真輔は見るたびに軟体動物度が増していて、隣のお姉ちゃんんが「足、ながーい」って言ってたけど、長いのも長いが「なんだその可動域は」って感じ。それに加えて特筆すべきは最近の石井の人気で、新日本の興行を異に行くたびに、石井への声援が熱いのに驚いてしまう。突貫小僧とか豆タンクなんて表現は古いなあ、と思うけど、石井ってのはそういうレスラーで、確かに今の新日本に同じタイプはいないけど、ね。今の新日ファンはこういうタイプ、好きなのかなあ。


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 まあ、デイビーボーイもランスもでかいからね。体で押すデイビーと軟体攻撃の中邑ってのは、ちょっと面白い組み合わせだ。ムーンサルトもできる2メートル、ランス・アーチャーは「ジ・アメリカン・サイコ」というキャッチフレーズで、力任せのラフファイトを売り物のひとつにしているけど、本当は3Dプロレスもできるテクニシャン。やっぱり、こういう3人に囲まれると、石井はサイズ的に不利なわけで。


 結局、ツープラトンのパワーボムをもろに食らってしまった石井が3カウントを聞かされて、ジ・エンド。個人的にはこの「鈴木軍」所属の外国人コンビは好きなタイプだから、ワタクシ的には大満足。


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 4月7日は、ちょっと仕事で忙しくて、両国には行けないんだけど、面白い大会になりそうだなあ。


 そういう興味をつなぎながら、個々の試合のグレード、内容ともになかなかのもの。新日本プロレスの充実ぶりが目立った本日、でありました。7試合で興行終了が午後9時。相変わらずテキパキと要領のいい進行も好印象。北側に吊るされたスクリーンに、何度もカードゲームのCMが流れるのは、そういう世界に興味のないワタクシにとっては「なんだかな」だったけど、まあ、親会社がそうなんだから、仕方ないかもね。


 そんなことを思いながら、ホールを後にしたのでした。夜でもすっかり暖かい。もう春も半ば、なんだねえ。