昨日は、年末の辞職について久しぶりに更新させて頂きました。


再三になりますが、練馬区の方、議会関係者の方にはお詫び申し上げます。


さて、現職の議員という立場から離れて、思うことを綴っていきたいと思います。

4月には統一地方選挙が行われるので、この時期は政治関係のチラシもよくポストに入っています。

チラシを見ると概ね足し算の話、つまり行政サービスを増やしますという政策ばかりが目につきます。一方で引き算の話はほとんど見つかりません。


色々と考えてみると足し算の話をしている限りは、誰からも嫌われないんですね。

一方で引き算の話をすると、そのサービスの利用者や施設利用者から嫌われる。だから、選挙の前は足し算のアピール合戦に流れていくのではないでしょうか。


でも、これを繰り返していくと、歳出は永遠に膨らみ続けます。

だから税金がどんどん上がってきたのではないでしょうか。


高齢化社会が進むと、既存のメニューを維持するだけでも歳出は膨らみます。

そこに、上乗せ上乗せで本当に良いんでしょうか?

政治関係者の「あれやります」「これやります」は全部、税金を使って為されるに過ぎないという意識が薄れているのではないでしょうか。


確かに、時代が変わると共に、新たなサービスも必要になるかと思います。

新たなサービスを実施するならば、既存のサービスを何か削減することも検討する必要が有るのではないでしょうか。


そこを「ムダを削減します!」の一言で片づけて良いのでしょうか?

現実には、誰一人として喜んでいないサービスは存在しないと思うので、「ムダを削減します!」とぼやかすしかないのでしょう。


足し算の話ばかりしているような時代なのかと、ふと思いました。