僕がどれだけ現状の社会保障を見直すべきだと言っても、まだ「スウェーデンみたいに高負担でも高福祉なら安心できる」と仰る方が居ます。

スウェーデンの良い部分しか知らないんじゃないでしょうか。

そして、再三言ってきた通り、人口構造があまりに違う為北欧型の社会は無理です。無理ですが、一度、検討をしてみましょう。

スウェーデンは素晴らしい楽園なのか、勉強してみました。


❝弱い企業は淘汰されるスウェーデン❞
競争社会というイメージが無いかもしれませんが、企業間の競争は激しく倒産する会社は救いません。むしろ、「弱い企業が存続すると、市場自体が弱くなる。」そういう考えが根付いているようです。JALを救うような日本とは違います。

スウェーデンを代表する自動車企業のサーブが倒産する時も、そのまま倒産させました。良い悪いは別として、そこには雇用も有った訳です。

また同一労働・同一賃金と言いますが、他の同業他社と同じ給料を払えないような会社は潰れていくしかありません。これも良い悪いも別として、ちょっとイメージと違うんじゃないでしょうか?


❝ちょっと税金が高いどころではない❞
国民負担率は58.2%(2011年)。年収にもよるのでしょうが、収入の6割近くを税金と社会保険料で徴収されるって僕は嫌ですね。
しかも、これも良い悪いは別として国民総背番号制で完全に所得や財産を管理され、逃れようものなら徴収庁が速やかに差押えなどの手段に出ます。
商店のレジも自動記録制度が導入され、売上を誤魔化せない(誤魔化すべきではないですが)。徹底した監視社会のようです。


❝その他❞
犯罪発生率は日本の約13倍(1.3倍ではないですよ十三倍)。移民の問題。
頼みの社会保障も年金予測受取額も減少傾向など、綻びが見えてきている。
法人税率は日本よりも低い。


❝終わりに❞
僕は別にスウェーデンが嫌いではありません。
しかし、スウェーデンの良い部分だけ摘まんでは、「北欧型!北欧型!」と言ってみたり、イメージだけで幻想を抱くことは間違っていると思うのです。