【あらすじ】
第一部 蒼穹の地獄
400年に一度の世界の交わりの年、楽園大陸の世界からアガルタ王国の役人が教育者を拉致するためにやってくる。逃亡してダルマラーシャに匿われた拉致被害者の女性は、寺院で保護されていた第6王子の教師となり、やがてその後見人として優れた政治の才を発揮。ついには第6王子をアガルタ王に押し上げるのだった。
第二部 白い太陽
アヴァロン王国の国民はエルドラードの毒兵器により様々な奇病を発症し、その患者の多くがカルチェーレ島という島に匿われていた。その島の管理を任されたオルコ•ヘルックという人物は元はアガルタから来た軍医であり、奇病の研究と治療の過程で自らも奇病に感染し、ゴブリンと呼ばれる骨や皮膚が歪んで醜く変形してしまう病に侵されていた。友人のレビ•メレフは彼を元に戻すために治療法を探しに出かけ、その先で異郷の地ジパングから来たヤマトの民の集落に行き着く。一輪だけ残された奇病に有効な植物を盗み出し島に戻るが、オルコは自分ではなく患者の1人であるヘリオス•ブランカという少女にそれを使うことを望む。ヘリオスは母子感染でヴァンパイアという奇病に罹患しており、生まれつき日光を浴びる事ができなかったが、オルコの犠牲により太陽の下を歩けるようになった。オルコはそれを見届け、親友が経営する医院の一室で果てるのだった。
第三部 異形の少女
エルドラードには独立した自治組織が存在していた。元は俗世を捨てて平和に暮らすことがその組織の目的だったが、内部で革命が起こりハイド•ウェルクルックという人物が自国転覆のためにそこを支配するようになる。ハイドは世界を手に入れるという自らの野望のためにエルドラードの敵国アガルタや、ヤマトの民までをも協力者として取り込み、また各地から兵器として異能の少女たちを集めて自らの配下とした。その少女たちのうちの1人で誰よりもハイドを敬愛していた竜人のパラミシアは、彼の野望を叶えるために竜と契約し、世界を滅ぼすほどの強大な力を徐々に手に入れ始めた。幼馴染のアウスレンダは彼女は利用されているだけだと指摘するが、彼女は使役動物のように扱われることにもさして不満はないようだった。「どんな形であれハイドは自分を必要としてくれた。私を特別な存在だと言ってくれた」と語り、彼のために自らの寿命を差し出すことを厭わなかった。「未来は要らない。今を全力で生きる力が欲しい。だから寿命を対価として支払う」それが、彼女が竜と交わした契約だった。そして少女の願いがやがて世界の命運を分けることになるのだった。