【2018年1月3日の記事を再掲】

バースプランって大切ですね!


9年前の1月2日、当時住んでいた堺市にある出雲大社にお参りに行った。

それで冷えたんでしょうね。

37週に入ったばかりだというのに
1月3日の夜中に破水。

破水を先にしてしまうと
いろいろ厄介なことがある。

感染の危険とか、陣痛がこないとか。

それまで妊婦さんたちに言ってきた
「陣痛をこさせる方法」を試した。

4時ごろから8分おきで、きはじめた。

どんどこ陣痛が来て、6時半には8㎝開大。

「これは10時には産めるわ」と思ったら
やっぱり初産、それからが長かった。

バースプランには
「産むことに集中したいから、静かに見守っていてほしい」
というようなことを書いた。

ごちゃごちゃと
不要な物音や助産師の言動で
本能深くにはいり、産むことに没頭する
産婦の力を妨げないようにしたい。

そう心がけて
お産に立ち会ってきたつもりだったから
自分の時もそう産みたくて
バースプランに書いた。

 
「こんなに痛いのに、どうして誰もいないの?」
「何で助産師さんは来てくれないの?」
「不安で仕方がない」
そんな想いで1時間ぐらいを過ごした。

後で主人に聞いたら
「初めから10人ぐらいおったで」

助産師さん、たくさんいたらしいけれど
みんな周りで「静かに」見ていたとのこと。
日本語って難しいね、という
今となっては笑い話。

静かに、見守ってほしい、
でも、人の気配は感じていたい。
痛い腰をさすってほしい。
それが不安の解消につながる。
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陣痛に耐えている私を見るに見兼ねて
「静かに産みたいって書いてたけど
思わず手と声が出た」と
あとで助産師さんが言っていた。

そこからは、みんなで呼吸法。
にぎやかに過ごした。

痛かったけど
ぐんぐんお産が進むには陣痛が弱くて
撮ってもらった写真をチェックしたり
助産師さんとの会話も楽しみながら
産んだ。
自分でホメオパシーのレメディもチョイスした。

おおかた、赤ちゃんの体が出たところで
手を伸ばすように言われた。
「自分で取り上げたい」など
一切思っていなかったので予定外。

助産師さんに手を添えてもらいながら
自分でお腹の上にのせた。
1月3日、12時30分に2624gの娘が産まれた。

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「もうちょっとお腹にいたかったね」
そんな未熟感を持って生まれてきた。

チビで、週数も浅く、
全開から4時間と長かったので
少し筋緊張が弱く、色が悪かった。
けど、立ち上がりはよく、何も心配することなく
「楽しいお産だった」
これがお産の感想。

その頃の私は、今よりも自然志向が強かったので
院内助産とはいえ、病院の助産師さんにとっては
「めんどくさい事を言う妊婦」だったと思う。
今の私なら、9年前の私に
「もっと柔軟に考えなよ」って言うなぁ。

私の「めんどくさい事」に応えてくださった
助産師さん方には、今でも感謝しかない。

家族に連絡をしに行き、戻った主人に
今日の天気を聞いた。
「よく晴れた、温かい日やで」

この子の人生は晴れた温かいものになると
確信した。