こんばんは

ニコニコ






だいぶ日が経ってしまいましたが

クラスター発生2週間目までを

振り返ります









クラスター発生1週間で

スタッフ1人の陽性が確認されたあと







その3日後の2月3日、さらにもう一人の

スタッフの陽性が確認されました




この人も下痢をした入居者の

片付けをした人でした

そしてクラスター発生後から

施設で寝泊まりし、休みなく

働いていた人でした

幸い発熱などの症状はなく

病院に行く用事があり念のため

抗原検査をしたら陽性だったようなので

感染した日はもっと前だったのかも

しれません







施設内でpcrをしたのは

この時が最後で

それ以降、発熱や自覚症状の

訴えがある人はいませんでした







陽性だった入居者のみなさんは

平均年齢90歳を超えていますが

最初に救急搬送された3名を除き

約半数が無症状か1日〜2日の発熱ですみ

この頃には割と落ちついている人が

多かったのですが



1週間目から引き続き

ほぼ寝たきりの3名の方は

点滴と吸痰が必要でした





そしてこの頃から本格的に

まずいなと思い始めたのが

食事摂取が進まない人達です





発生後数日は

熱もあったし、食欲ないよねと

食べやすいお粥やうどんに変更したり

エンシュアリキットやラコールなど

高カロリーのものを出してみたりして

食べてもらっていて

徐々に回復してくるのを待っていたのですが

回復どころかさらに食べなく

なってきた人が4名





1時間かけて食事介助をしても

1日500kcalも摂れなくなってきました





往診医に点滴の指示をもらおうかと

思っていた矢先に

1名が血圧低下し触診でも測れない


もともと血圧(上)80前後だった方で

いつもどうり会話は出来るけど

あまりにも低すぎると

救急搬送で入院となりました






もう1名は往診医の指示で採血すると

脱水、高カリウム血症もあり

入院となりました





あとの2名のうち1名は

部屋から出られなかったことも

あったからか

認知症が進んでしまったようで

食事そのものがわからない様子

口の中に入れようとしても

絶対に入れさせてくれなくなりました





そしてもう1名は

とにかく食べたくないと拒否

水分はなんとか摂ってもらっていましたが

この2名が点滴をすることになりました





ケアホームなので老健や特養などと

違い通常点滴するような人はおらず

点滴台も2台しかないので

カーテンレールに紐をかけて

点滴を吊るしています





あとから点滴を始めた2名は

すぐに点滴を抜いてしまうので

頻回に部屋を覗きに行かなければ

なりません





防護服を着ては脱いでの繰り返しで

点滴管理が大変でした

そしてどうやったらご飯を食べて

もらえるのか悩みました






他にも居室から出られないので

筋力が低下し

居室内で洗面するだけで

ふらつくと言う人が出てきたり






認知症のおじいちゃんが

職員が来ないので頻回にコールを鳴らしたり

手を叩いたり大声で呼んだり

訪室すると床が痰だらけになっていたり





もともと不安症のあった人の

訴えが多くなってきたりしました






看護師は私達2人以外補充はなかったので

2人で相談し、分担しながら

仕事をしていたのですが



陽性者だけではなく陰性者も

外出できないので

受診できずに薬がなくなる人がいて

その都度病院にファックスを送り

処方をしてもらったり

状態確認の電話がかかってきたり

往診医にも状態が良くない人の

様子を連絡したりで

いつもはない業務にもバタバタしました






新たな陽性者はいなくなったものの

まだ陽性者も陰性者も居室隔離が続き

防護服を着ての業務で

状態の不安定な人もいて

まだまだ落ち着かない日々が続きました