こんにちは






クラスター発生初期を振り返ります






1月23日、1人が抗原検査陽性となり

微熱などの症状のあった数人を

検査すると陽性となりました





1月24日、保健所の保健師と共に

入居者、職員全員にpcr検査を実施





1月25日、入居者と職員合わせて25人

以上の感染を確認





保健所の保健師さん達は

24日から3日間施設一階の会議室に

対策チームを設置し

物品の搬入、配置、防護服の着脱などの

指導、救急搬送先の確保など

指揮をとっていただきました





25日以降、1回目のpcr検査で陰性だった

入居者の中から発熱する人が出てきました





38℃以上の熱が出ても

翌日、翌々日には解熱する人が

ほとんどだったのですが

この時期、発熱や倦怠感により

居室で転倒される方が多く

転倒により腕の皮膚が剥離して

出血する人も数名いました

足腰の疼痛を訴える方もいて

骨折だったらどうしようと思いましたが

骨折した人はいなかったのが救いでした






発熱に加え、咳と痰が増えてきて

呼吸回数の増加やSpO2の低下が

見られた人を保健師に報告、

保健所に搬送先を確保してもらってから

救急車を要請





救急搬送した人とは別に

3階の陽性者数名も

隔離目的で保健所の車で

病院に搬送されました






3階はこれでグリーンゾーンと

思ったのもつかの間

その後発熱、感染が確認された人がおり

結局3階もレッドゾーンとなりました






2階は感染者が多く

空き部屋もなく感染者の移動ができず

フロア内でゾーン分けができないため

各部屋に入るたびに出るときは

フェイスシールドを外し

ガウンを脱いで部屋のゴミ袋に入れて

廊下で新しいガウンに着替える

手袋も二重手袋の上の手袋を部屋で脱いで

アルコール消毒し、廊下で新しいのに

付け替えるの繰り返し





最初は職員の中で

この着脱を守れずに

同じガウンで廊下をウロウロしている

人が多かったです






入居者の入浴は個室にシャワーが

ある人を除いて24日から全て中止

食事は部屋食、なるべく訪室を少なくし

バイタル測定は基本体温とSpO2を

1日3回としました





入居者全員の検温表がなかったので

一覧表を作成し

朝9時と昼3時にトランシーバーを

使って職員全員で報告会をしました






状況判断ができる人が多い3階の

入居者は心配でたまらないという

人も多く、私達の防護服やフェイス

シールドにも驚いた様子でした






2階の入居者は陽性者も陰性者も

気がつくと部屋から出て

陽性者と陰性者が話していたり

陽性者が陰性者の部屋に入ってしまって

いたり

(これは初期から隔離解除になるまで

ありました)







職員の感染も多かったため

正社員の介護士が連日夜勤

どころかほぼ寝ずに働いていました





私は8時半に出勤し

19時頃には帰宅していましたが

慣れないガウンテクニックと

n95マスクにフェイスシールドを

していても目の前で咳込まれると

本当に防げるのかという

恐怖もあり、帰ってからも翌朝

抗原検査をするまで

気が抜けませんでした





この頃はまだ発熱、転倒の対応が

中心で、熱が1日、2日でさがると

転倒も減ってくるし

他に目立つ症状がある人は少なくて

どこかで安心していました