今年最後に、父の葬儀のことを書いておこうと思います。

 

父は70代の頃から認知症の症状が出始め、

十数年の間に入院・胃ろう・寝たきりとなり、先月亡くなりました。

 

 

辛かった時期もあるけど、

今はとても心穏やかに受け止めることができています。

 

 

次男は2歳で急性脳症になり、7歳で亡くなりました。

その時は、葬儀のことなど何も考えていなくて、

亡くなった瞬間から、何をどうしていいかもわからず、

たくさんの方にお世話になって、気がついたら終わっていた感じでした。

 

父の場合は、十分に準備をする時間があったのですが、

それでも、いざとなると、本当に大変でした。

 

 

私の母は難聴で、特に電話などでは言葉をよく聞き取ることができません。

なので、父がいた施設の第一連絡先は私でした。

 

訃報を受けたのは夜11時前くらいでした。

すぐにかけつけて確認したあと実家に行って、

夜中にそっと母に伝えました。

 

私には姉がいますが、海外に住んでいます。

姉にもすぐに電話で伝えたのですが、

コロナ禍でもあり、葬儀に参列することは難しいと思いました。

それを伝えるのは、辛かったです。

 

姉は、何とかして早く日本に帰れる手立てを考えてくれたのですが、

やはり隔離期間も必要だし、無理をして葬儀に立ち会うことは、

父も望んでいないと思うので、参列することは断念することになりました。

それでも、数日後には帰国して、実家で母を支えてくれました。

 

 

父の葬儀は、

私の事業を応援してくださっている、ファミリー葬さくらさんにお願いすると決めていました。

ファミリー葬さくらさんは、終活セミナーや入棺体験などを開催されていて、

お人柄もとても信頼できる方です。

 

きめ細かく、心をこめてサポートしてくださって、本当に心強かったです。

介護度の高い人が家族にいる場合は、

しっかりと準備をしておくことが、本当に大事だと思いました。

 

人は、いつか必ず亡くなるのです。

いくら現実から目をそらしても、誰も逃れることはできません。

ちゃんと準備しておいたおかげで、本当に満足して父を見送ることができました。

 

嬉しいことに、

海外にいる姉のために、

通夜式をネットでつないで、リモート参加させてくださいました。

私が即席でつくった思い出のアルバムも、プロジェクターで写してくださり、

最後の出棺の際は、ウェブカメラに向かって、

海外にいる家族の代わりに、私がお花を手向けるようにさせてくださいました。

 

また、美粧納棺をすすめてくださっていました。

父の顔は、とてもおだやかで綺麗でしたが、

ずっと胃ろうで口から食事をとれなかったため、頬がくぼんでいました。

お顔をきれいに整えてあげることは、

残された人の心を安らかにしてあげることができる、と教わりました。

 

 

納棺師の方が、

元気だった頃の遺影を確認しながら、丁寧にお化粧をしてくださって、

父もきっと喜んでくれたと思います。

 

遺影も、

亡くなったあと、一番よく目にするものだから、

できるだけ、元気だった頃の笑顔の写真が良いと教わりました。

 

 

要介護の方のための服をつくるきっかけになった、次男と父。

ふたりとも、最後まで生ききってくれました。

まさに、命を使い切って旅立ったと思っています。

 

 

介護の先に必ずやって来る別れ。

後悔を残さないように、少しでも参考にしていただければ、

という気持ちで、書き残しておこうと思いました。

 

 

 

ブログは毎週書こうと思っていたのに、今月はちょっとスローペースになってしまいました。。。

来年は、もう少しちゃんと書きたいと思います。

 

皆さま良いお年をお迎えください。

来年もよろしくお願い申し上げます。\(^o^)/