2024年1月3日(水)に、JR西日本
山口線のDL津和野・稲成号をけん引した
DD51型ディーゼル機関車の話をします。
1962年に試作機となる1号機が登場、
様々な試験ののち、量産機が登場し1978年
までの間に延べ649両が製造されました。
外観は凸型で前後に最初は1000馬力(後に
1100馬力)のV型12気筒ディーゼルエンジン
2機を搭載しています。2軸台車を3基設置して
あり中間台車の荷重を変えることで、軸重を14トンと
15トンに切り替えることができ、亜幹線への入線も
容易な構造を採用しています。
国鉄分割民営化の直前に老朽化・余剰となった
車両が廃車され、200両近くがJR四国を
除くJR6社に継承されたが、最も新しいものでも
製造から45年以上経過し、老朽化が進んだため
現役で稼働している車両の数はかなり少なくなって
います。
東日本大震災の時の石油輸送や西日本豪雨時の迂回
輸送輸送でもDD51が活躍したのも知られています。
↓
迂回輸送の話はこちら
DD51が果たした様々な貨物の迂回輸送を後継の
DF200型ディーゼル機関車では、軸重の関係で
入線できない路線もあると聞きます。
DD200型ディーゼル機関車の重連または
プッシュプル運転で代替できるのだろうかという点が
気になります。今後災害時の迂回輸送はどうなるのだろう…。
かつては、地元千葉県の総武本線等で貨物列車をけん引
していましたが、2001年に鹿島線を走る貨物列車が
電気機関車へ置き換えられ、遠い昔の話になってしまいました。
参考文献:鉄道ピクトリアル2004年12月号・2020年
5月号