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光明の生活

実相無漏の大海に、五塵六欲の風は吹かねども、隨縁真如の波の立たぬ日は無し。まあそんな感じです。

【本文】 

 

    優波離爲首 及餘身證者 
     今説戒要義 諸賢咸共聽    
     今欲説深戒 爲樂持戒者     
     爲能諷誦者 利益諸長老    
     今説十句義 諸佛之戒法    
     令僧喜永安 攝取於僧故    
     不信者令信 已信者増長    
    斷不持戒者 令邪道入正    
     慚愧者安隱 佛法得久住    
     是以世最勝 演布禁戒經 

 

【私釈】

優波離をトップに据えおわり ほかにも羅漢が集まった

その集りの戒の義説かん。 賢者はよろしく聞き玉へ

戒の深義を説いたなら 持戒のものは喜ばん

今まさに読み上げて 諸長老をば歓喜せん

この十句の意義とては 諸仏の戒の教えなり

僧を安んじ喜ばす 僧伽に摂取する故に

不信心をば信じさせて 信心あればさらに増す

不持戒をば遠ざけて よろしく正しくなさしめん

懺悔するもの幸いに 仏法永く住すべし

これが最勝のことなりき 戒経説いて行するは。

(T1428_.22.0567b段からc段)


(註)「優波離爲首」とは仏滅後の第一結集に上座の経は阿難が、戒律は優波離がトップになって羅漢衆で集まり読み合わせをして校訂をなした故事を指す。