〇 就活、転職活動の重要ポイント

1)採用実績

就活について、重要なのは企業や公務員、自治体の採用情報を丁寧に比較検討することです。

採用情報には過去の採用実績が掲載されている場合があり、大学名などが公開されていますので、その公開されている大学からの採用は、掲載されていない大学よりも比較的容易であると言えるでしょう。

 

※  採用実績に掲載されていなくても、企業の場合、実績は「大卒」中心の採用ですから過去の新卒採用実績を掲載していることが多く、また、掲載してあっても「一例」に過ぎない場合が多いですから、次のステップに進むことが大切です。

 

2) 企業訪問

企業を訪問することで、次の2つのメリットがあります。

① 企業に志望意思があることを知ってもらえる。

② 会社の雰囲気を知ることができる。

この二つは大きいです。

①については、大学生の場合は特に新卒採用では内定獲得に大きくプラスになります。

転職の場合は、コンペチターかどうかを知ることが重要です。

同一業界なら自分のスキルが活かせると思っていても、企業が違えば、手法も違いますので、今までの実績が業界で有名になるほどの顕著なものであるならまだしも、単に、売り上げ達成、レベルの内容であれば、相手企業にとってはそれほど大きな魅力ではなく、むしろマイナスになる場合もあります(自分の会社の実績の障害になったなど)。したがって、実績よりも、その実績を上げるためにスキルや工夫、そして、顧客との信頼度を強調して、「顧客を持って転職する」というイメージを相手企業にアピールすることが大切です。

顧客との信頼度が高いということは、どの業界であっても、即実績につながりやすいですし、今までの顧客との信頼関係を、次の会社でも構築でき高い実績を上げることが期待できるからです。

 

このような「信頼関係スキル」を新卒大学生がアピールすることができると、新卒就活においては非常に強い武器となります。仕事は信頼が重要で、日本においてはスキルよりも信頼獲得が重視されているからです。

 

その信頼を獲得する作業の第一歩が「企業訪問」であると言えるでしょう。

大学生の場合は、自分の能力や、語学力、コミュニケーション能力をアピールすることしか思いつかないようですが、長期間の企業訪問や、企業のイベントに参加すること、または、インターンシップや企業でのアルバイトなどを通じて、信頼関係を醸成することで就職へとつながることが多いのです。

 

たった一二回面接したり、会っただけでは、一生その人を社員として採用することはできないでしょう。結局、その学生の後ろにある、大学や、家族との信頼関係があるからこそ、採用ができると言って良い。

だから、採用実績や、コネが重要になります。

しかし誰でもがコネがあるわけでもないし、一流大学卒ではない。となれば、信頼関係をたくさん築いていることをアピールして採用してもらうのが重要になってきます。