惣村は農民の自治組織。おとな・沙汰人が農村を運営。 幕府の財政は御料所からの収入や、土倉役、酒屋役、関銭、津料などの税金と、日明貿易の利益に依存していた。 検地を行い、収穫高を米の量で換算する石高制を成立させたのは秀吉。農民の土地所有が法的に認められた。 太閤検地、刀狩が実施され、身分統制令が出されて兵農商農分離が確立した。さらに、朝鮮出兵の動員に備えて全国的に戸口調査が行われた。 堺や博多は自治都市として繁栄したが、堺は織田信長の直轄領であった。また、信長は関所・関銭を廃止し、交通を発展させた。 朱印船が東南アジアに赴いた貿易は中国銭との出会い貿易であった。。 俵屋宗達・・・江戸時代、風神雷神図屏風 数寄屋造り・・・桂離宮、修学院離宮(寛永) 禁中並公家諸法度・・・調停や公家を法的に規制 南蛮貿易・・・銀が主要な輸出品、南蛮人からは鉄砲、火薬、生糸を購入。 糸割符制度・・・江戸時代初期、中国からの貿易でポルトガル人が利益を独占していた。これに対抗するため1604年に家康が特定の承認に生糸を一括購入さ せる糸割符制度を設けた。 清国とは鎖国中も出島で貿易を行った。輸入品は生糸、絹織物、書籍。輸出品は銀、銅、海産物。 家光の時代・・・スペイン、ポルトガルの来航を禁止し、オランダ商館を出島に移すことで鎖国が完成した。朝鮮からは将軍の代替わりごとに朝鮮通信使が来航 していた。琉球王国は薩摩藩の支配下で謝恩使(国王の代替わり)・慶賀使(将軍の代替わり)を幕府へ送っていた。 東南アジア各地に日本町が形成された(17世紀初頭) 五代将軍綱吉・・・文治主義。湯島聖堂建立、生類憐れみの令。 17世紀末・・・京都大阪中心上方の町人文化である元禄文化が展開し、井原西鶴に代表される浮世草子が成立した。 19世紀前半・・・化政文化。黄表紙(風刺小説)、洒落本(戯作)、読本(小説)、滑稽本。 17世紀前半・・・菱垣廻船(大阪・江戸間 酒綿油) 河村瑞賢・・・17世紀後半、東回り航路、西回り航路を整備 樽廻船・・・菱垣廻船より速い。18世紀前半 河川敷や海岸部の耕地化が進んだ、17世紀。 幕府は新田開発を積極的に行い、町人が新田開発を請負い、自らの資金や技術で開発した超に抜け追い新田が各地にみられた、17世紀末。 天保の改革・・・19世紀半ば。水野忠邦、上知令(株仲間解散、江戸大阪周辺の10里司法の幕府直轄地化をめざした)。 明治新政府は土地所有者に対して地券を発行し、治験所有者を納税者として地価の3%を金納させた。 1890年代になると、待つ肩財政によるデフレで上昇していた小作地率が引き続き上昇した。小作料収入に頼る寄生地主が増加した。 大正時代には第一次世界大戦による好景気から、経済発展が目覚しくなり、労働者の増加や都市への人口集中から米の消費量が増加したが、米の生産は停滞し、 米価が上昇した。さらにシベリア出兵による米買占めで米価が急激に上昇したため富山県を皮切りに全国で米騒動が起こった。 二次大戦中、農村では政府によって米が強制的に買い上げられ、小作料の制限や生産者米価の優遇策がとられたが食糧難は深刻化した。 1969年、減反政策開始。 国学・・・17世紀、荷田春満によって「古事記、日本書紀」研究が行われる。18世紀には本居宣長が荷田に学んだ賀茂真淵の教えを受け、「古事記伝」を著 した。宣長の影響を受けた平田篤胤は復古神道を大成し、「古道大意」を著した。「大日本史」は水戸光圀による編纂で水戸藩が編集を受け継いだものであり、 尊皇攘夷思想に影響を与えた。 「ターヘル=アナトミア」・・・解体新書、前野良沢、杉田玄白による 「大日本沿海与地全図」・・・伊能忠敬。幕府の命令で作成。 「海国兵談」・・・1791年林子平。ロシアの南下への警戒と国防の必要性を説いたが、幕府によって没収された。 朱子学・・・鎌倉時代に禅僧が導入。江戸時代には藤原惺窩に学んだ林羅山をはじめとする林家によって朱子学は幕府の重要な学問となり、寛政の改革では官学 化された。 山鹿素行・・・江戸初期の儒学者。「聖教要録」で朱子学を批判し、流罪となった。 中江藤樹・・・日本陽明学を説いた。 伊藤仁斎・・・古義学を唱え、論語などの原点批判によって古典を学ぶと主張。「童子問」「論議古義」 蛮社の獄・・・1839年、洋学者の高野長英と渡辺崋山がモリソン号事件で幕府を批判したことから処罰された。 樋口一葉・・・明治前期。「たけくらべ」「にごりえ」を著し独自の文学を展開。 自然主義文学・・・明治末期に全盛期。 島崎藤村、国木田独歩らは自然主義文学の影響を受け、人間の姿をありのままに描写しようとした。 白樺派・・・自然主義文学に対し、人間の内面を重視する有島武朗、志賀直哉、武者小路実篤。 大正時代・・・護憲三派(憲政会、立憲政友会、革新倶楽部)による加藤高明内閣では、外相の幣原喜重郎が英米との対立を避ける協調外交を展開する一方で、 1925年には普通選挙法・治安維持法を成立させた。 原敬・・・立憲政友会(1927年憲政会と政友本党の合同)の総裁。普通選挙制には積極的ではなく、選挙権の納税資格の引き下げ、小選挙区制の導入にとど まった。1921年に青年に暗殺された。平民宰相。 1917年のロシア革命は日本の社会主義運動に影響を与えた。1920年(大正9)には日本社会主義同盟、1922年には日本共産党が結成された。大逆事 件は1910年(明治43)である。 第一次世界大戦によって海運業・造船業・鋼鉄業・化学工業の好況は対戦景気と呼ばれ、日本は債務国から債権国となった。しかし、大戦終了後ヨーロッパ諸国 が復興を遂げたことで1919年(大正8)には輸入超過となり、翌年には戦後恐慌が発生した。 1898年には憲政党(進歩党と自由党の合同)によるわが国最初の政党内閣である、第一次大隈内閣が成立している。首相が外相を兼務し、板垣退助が内相 になったことから隈板内閣と呼ばれる。しかし短命に終わった。 1900年代には立憲政友会が成立し、伊藤博文が初代総裁となった。 1910年、幸徳秋水ら社会主義者が明治天皇暗殺を企てたとして大逆事件が起こった。 1900年、治安警察法制定。労働者の団結権を制限し、労働運動を取り締まった。 1930年代には立憲民政党の若槻礼次郎内閣の後、立憲政友会の犬養毅内閣が成立したが、5・15事件が起こり首相が暗殺された。 GHQは経済民主化を目指し、1945年11月に三井・三菱など15財閥の資産凍結と解体を命じた。 1947年には独占禁止法が制定された。 農地改革(一次1946年、二次47~50年) GHQは女性の解放を求め、幣原喜重郎内閣の下で選挙法が改正され、1946年の衆議院選挙では女性代議士39名が誕生した。 GHQは1947年には二・一ゼネストを中止させた。 GHQは教育の自由主義化を目指し、学校教育法で6334の新学制を発足させた。 都道府県・市町村に教育委員会を設置することが決められたのは1948年の教育委員会法である。 日露戦争後、北緯50度以南の樺太(サハリン)と付属する諸島をロシアから割譲された。千島列島は1875年の樺太千島交換条約で日本がすでに所有してい た。 柳条湖事件は1931年、これをきっかけに満州事変に突入し、1932年には満州国を建国した。しかし、国際連盟はこれを認めず、1933年に日本は国際 連盟を脱退した。 一次大戦後、浜口雄幸内閣の蔵相井上準之助が金輸出解禁を実施した。 高橋是清は、犬養内閣の蔵相として金輸出再禁止を行った。 北一輝の影響を受けた皇道派の青年将校らが二・二六事件を起した。事件後、統制派の発言力が拡大し、広田内閣は軍部の要求を受け入れて軍部大臣現役武官制 が復活した。 日中戦争(1937)が始まると国家総動員法(1938)が制定された。さらに国民徴用令が1939年に出された。 七世紀後半には富本銭が鋳造された。和同開珎は708年に発行。 蓄銭叙位令(711)は一定の銭を蓄えて政府に納入すれば、位階が与えられる制度である。 室町時代の勘合貿易では大量の明銭が輸入された。 17世紀には江戸幕府の財政が悪化し、5代将軍綱吉は勘定吟味役の荻原重秀に質の悪い貨幣への改鋳をさせた。綱吉の死後、新井白石が良貨の正徳小判を鋳造 させた。 開国後の日本では金の大量流出が起こり、幕府は万延貨幣改鋳してこれを防ごうとしたが物価の上昇を招いた。 明治時代に新貨条例が制定され、十進法による円・銭・厘を単位とする新硬貨が発行された。 大宝律令(701年)、養老律令(718年)で律令制が整備された。太政官と神祇官の二巻のうち、太政官のしたに発祥が設置された。地方は国郡里に分けら れ、九州北部には大宰府が置かれた。 御成敗式目は1232年に鎌倉幕府の三代執権北条泰時によって制定された武家法で、御家人のみに適用された。 永仁の徳政令・・・1297年、現行によって疲弊した御家人を救うため、御家人の所領の売買禁止、すでに売買した所領や質入した所領を御家人に戻すことを 定めた 武家諸法度は江戸幕府が大名を統制するために制定したもので、金地院崇伝が起草した。将軍が替わる度に修正されて発布された。 分国法は戦国家法のこと、大名が領地を支配するために制定、「甲州法度次第」には喧嘩両成敗などの規定が取り入れられている。 15~17世紀のヨーロッパ 14世紀から16世紀にかけて、ヨーロッパでは古代ギリシアやローマの古典文化を研究史、教会中心の考え方から人間を中心に考えるヒューマニズム思想が広 まり、イタリアのフィレンツェで最初にルネサンスが起こっている。 エルベ川以東(ポーランド・チェコ国境、東西ヨーロッパの境界線)では穀物を西ヨーロッパに輸出するために、領主による直営地形映画行われるようになり、 領主による農奴支配が強まった。 スペインやポルトガルが南米の銀山から大量の銀をヨーロッパに流入させた結果、ヨーロッパで物価が上昇する価格革命が起こった フランスでは宗教改革によってカトリックとプロテスタントの対立が深まり、ユグノー戦争(1562~98)が起こった。カトリック対ユグノーの戦争。ブル ボン家のアンリ四世がプロテスタントからカトリックに改宗し、1598年のナントの勅令でユグノーに信仰の自由を与え、戦争を終結させた。ルイ14世は 1685年にナントの勅令を廃止してユグノーを徹底的に弾圧し、ユグノーらは海外へ亡命し、フランス経済へ打撃を与えることとなった。 ピョートル一世(ロシア)は1689年に清とネルチンスク条約を結んで国境を画定させた。 エカチェリーナ二世(ロシア)は18世紀に農奴制を強化した。 宗教改革 ドイツ農民戦争(1524)を起したのはミュンツァーである。ミュンツァーはルターの影響を受けた人物であるが、ルター自身はこの農民を指導していないだ けでなく、最終的にルターはこの戦争を弾圧する諸候側を支持した。 イギリス国教会を創設したのはヘンリ八世。離婚を認めないローマ教皇に対し、1534年に首長法を出してイギリス国教会の設立を宣言した。エリザベス一世 は1559年に統一法を出してイギリス国教会の体制を統一した女王。 スペインではイグナティウス=ロヨラが中心になって1534年にイエズス会が創立された。1540年にはローマ教皇に認可され、海外布教に努めた。これに よって旧教(カトリック)が海外で大きな影響を与えることになった。 ネーデルランドの北部七州がスペインの旧教政策に反発し、1579年にユトレヒト同盟を結んで抵抗した。1581年にはスペインからネーデルラント連邦共 和国(オランダ)として独立し発展を遂げた。17世紀には国際金融の中心にまでなった。 産業革命 アメリカは南北戦争後、石炭石油に恵まれたこと、1869年に大陸横断鉄道が完成し、西部開拓が進んだことなどから、産業革命が起こり、19世紀末にはイ ギリスを越えて世界一の工業国となった。 イギリスの産業革命は、海外市場・豊富な資源・第二次囲い込みによる都市労働者の増加を背景に技術革新が起こったことから発展した。毛織物工業に替わる形 で綿工業が発展し、機械制工業、さらに鉄道などの順で発展した。19世紀前半にはイギリスが機械技術の輸出を解禁し、ベルギー・フランス・ドイツ・アメリ カでも産業革命が始まることとなった。 ドイツは普仏戦争(1870)で勝利した結果、資源に恵まれたアルザスロレーヌ地方を獲得したことで産業革命が起こった。 フランスでは、フランス革命によって小農民が増加し、労働者の数と資本が不足したためイギリスより産業化が遅れることになった。 七年戦争・・・1756年に起こった。オーストリア(マリア=テレジア)とプロイセン(フリードリヒ二世)が戦った戦争。オーストラリア・フランス・ロシ ア対プロイセン・イギリスとなり、最終的にプロイセンが勝利した戦いである。 ナポレオン戦争・・・フランス革命後の18世紀末からのナポレオンが指揮をとった一連の戦争の総称で、1815年のワーテルローの戦いで終わった。 米英戦争・・・イギリスがアメリカの通商を妨害したことから1812年に起こった戦いで、決着がつかず、14年に講和が結ばれた。この戦いの間、イギリス 製品がアメリカ国内に入らなかったことから米国内工業が発展した。モンロー宣言(1823)はヨーロッパに対して相互不干渉を唱えてラテンアメリカ諸国の 独立を支援した。 アメリカ独立戦争(1775~83)ではフランス、スペイン、オランダなどがイギリスと対立していたため植民地側を支援した。 アメリカでは南北戦争が起こり、南部はアメリカ連合国をつくりジェファソン=デヴィスを大統領とした。北部は奴隷制に反対するリンカンが奴隷解放宣言を出 した。 7代大統領となったジャクソンは初めての西部出身大統領で、ジャクソニアン・デモクラシーと呼ばれる民主政治を進めた。 マッキンリー大統領は1898年の米西戦争でスペインに勝利し、キューバ独立をスペインに認めさせ、フィリピン・グアム・プエルトリコをスペインから獲得 した。 ウィルソン大統領が1918年に発表した「14か条の平和原則」をもとに1920年には国際連盟(ジュネーブ)が設置されたが、アメリカ自体は上院の反対 で不参加(孤立主義)。 トルーマン大統領・・・1947年にギリシアとトルコに向けた軍事経済援助であるトルーマンドクトリンを宣言し、対ソ封じ込めを行った。 マーシャルプラン・・・国務長官マーシャルによるヨーロッパ経済復興援助計画。 ブッシュ大統領・・・冷戦終結を宣言したマルタ会談をゴルバチョフソ連共産党書記長と1989年に行った。なお、1991年にはソ連は崩壊した。 ビスマルク・・・1862年にプロイセンの首相となったビスマルクは、オーストリアを除いてプロイセンを中心にドイツ統一をめざす小ドイツ主義を支持し、 ドイツ帝国をつくった。 オーストリアのウィーンではフランスの二月革命の影響で三月革命が起きた。これは憲法を要求する市民によってなされた。このとき、ウィーン体制を築いて自 由主義・国民主義を弾圧してきた宰相のメッテルニヒはロンドンへ亡命した。 イギリス・・・ホイッグ内閣時代、1832年に第一回選挙法改正で産業資本家に参政権が与えられた。これに対し、労働者たちは男子普通選挙の実施、秘密投 票、議会の毎年の改選、議院有給制、議員の財産資格廃止、均等選挙区制の六か条を求める人民憲章を掲げてチャーティスト運動を起した。結果、1867、 1884年の改正で労働者に参政権が与えられた。 ギリシアはオスマントルコから独立するため、1821年に独立戦争を起した。イギリス・フランス・ロシアが支援したため、1829年に完全に独立を達成 し、1830年のロンドン会議で列国に承認された。 クリミア戦争・・・ロシアがギリシア正教徒の保護を名目に、オスマントルコ領内に侵入したことから、ロシアとトルコ・イギリス・フランス・サルデーニャ間 でクリミア戦争が起こった。ロシアの近代化の遅れが表面化し、ロシアの南下政策は失敗に終わった。 漢の武帝は朝鮮半島北部に楽浪郡4郡を設置し、儒学を漢学とした。 秦の始皇帝は万里の長城を修築した。 前漢創始者の劉邦は郡国制を制度化した。 三省六部などの新たな律令体制を整えたのは唐 北方の金に銀を送るなどして融和策をとったのは南宋。 北宋の時代には科挙制度が整えられ、最終試験の殿試が行われるようになった。 地方に節度使を設置して地方を支配したのは唐 元はモンゴル人第一主義がとられ、役職はモンゴル人、色目人が独占し、科挙は中止されていた。 明は日本と勘合貿易を行い、日本から遣明船が派遣された。13世紀には倭寇が出現したが15世紀には鄭和の南海遠征が行われ、南海諸国の朝貢を受けた。 ケマル・パシャは1922年にはスルタン制を、24年にはカリフ制を廃止するなど、政教一体の改革を行い、トルコ共和国を設立した。 イランではレザー・ハーンがカージャール朝を倒して、1925年にパフレヴィー朝を開き、自ら国王に即位して1935年には国名をペルシアからイランと改 称した。 ホメイニはパフレヴィー二世の独裁に対し、1979年にイラン革命を成功に導いた指導者。 ワフド党・・・エジプトの政党で、イギリスからの独立運動を展開した。 イラクはイギリスの委任統治を経て、1932年に独立した。 フセインは1979年にイラクの大統領となり、独裁政治を行った。 二次大戦後、パレスチナとイスラエルは国際連合の分割案で争うことになった。イスラエルは分割案を受け入れ、パレスチナは拒否した。 ヨルダン川西岸・ガザ地区・・・1967年の第三次中東戦争でイスラエルが占領した地域。 エジプトでは1922年から王政が行われ、二次大戦直後もエジプト王国であり、共和国が成立したのは1952年である。大統領ナセルが56年にスエズ運河 の国有化を宣言した結果、イギリス、フランス、イスラエルとの間でスエズ戦争(第二次中東戦争)が起こった。 第一次中東戦争・・・イスラエル建国に反発するアラブ諸国が起した戦い。1948~49年 第二次中東戦争・・・エジプトのナセル大統領がスエズ運河の国有化を宣言したため、イスラエルが攻撃した。 第三次中東戦争・・・イスラエルの先制攻撃により起こった。イスラエルはシナイ半島、ゴラン高原、ヨルダン川西岸、ガザ地区を占領した。 第四次中東戦争・・・アラブ諸国の先制攻撃により起こった。1973年。アラブ側が石油戦略を発動し、オイルショック(一次)が起こった。 第一次インドシナ戦争・・・ベトナムはいフランスに対する独立戦争を展開していたが、1954年のジュネーブ休戦協定でフランスは撤退した。 ベトナム戦争・・・南北に分断されたベトナムで、アメリカの支援を受けた南ベトナムと、北ベトナムが戦争を継続。アメリカ介入により1976年のベトナム 統一まで戦闘が続いた。 ミャンマー(ビルマ)・・・大戦中に、アウンサンが日本軍との協力を受け入れて独立戦争を始め、大戦終了とともに独立した。その後は軍政が続き、アウンサ ン=スー=チー(アウンサンの娘)民主化運動を指導している。 インドネシア・・・独立運動の中心人物だったスカルノの下で非同盟主義政策をとり、一時は国連から脱退したが、クーデターで政権を得たスハルトは開発優先 の姿勢で国際協力に積極的ですぐに国連に復帰した。 マレーシア・・・1946年独立後、経済の実権を握る中国人に対抗するためにタガログ人(マレー人)優先政策をとり、これに反発したシンガポールが 1965年に分離独立した。 フィリピン・・・独立後もアメリカによる経済的支配が続いた。アキノ元乗員議員暗殺をきっかけに民主化が進展した。 タイ・・・独立を維持していた国。軍部によるクーデタが頻発し、民主主義政権の誕生は1992年になってから。 神聖ローマ帝国が成立したのは962年に東フランクのオットー一世がローマ教皇ヨハネス12世から戴冠されたことによる。 ウィーン会議・・・ナポレオン戦争の後のヨーロッパ戦後処理のために開かれた。各国の勢力均衡の原則がとられた。 ワシントン会議・・・1921、米英日仏伊の主力艦保有トン数が制限された。 ロカルノ条約・・・1925、西ヨーロッパの集団安全保障が図られた。翌年ドイツが国連に加盟。 ロシアでは第一次世界大戦中にロマノフ朝が崩壊した。 1917年の十一月革命でレーニンが行った「土地に関する布告」は、地主の土地を無償で没収し、農民に分配するという内容であり、農民の土地私有を認めて いた。その後、土地私有制の廃止、銀行の国有化が勧められていった。ソヴィエトの成立は1922年。 義和団の乱・・・19世紀末列強による中国進出に反発して始まり、列強は8カ国でこれを地夏。 二十一か条の要求・・・1915年、袁世凱政府に対して発せられた。 ニューディール政策・・・1932年、フランクリン=ルーズベルドによるもの。 ワグナー法・・・最低賃金、最長労働時間、労働者の団結権や団体交渉権などを保障。 ソ連は国際連盟に1934年に加盟したが、フィンランドとの戦争で1939年に除名された。 国際連盟の常任理事国はイギリス、フランス、イタリア、日本の四カ国に1926年にドイツが加わった。 世界恐慌の後、イギリス(マクドナルドによる挙国一致内閣)とフランス(人民戦線内閣)で国内の勢力を結集した内閣が成立し、独伊西ではファシズムが台頭 した。 イタリアでルネサンスが起こった背景・・・ローマ教皇を頂点とする中性的な権威が動揺し、人間中心の新しい生き方を求めた。十字軍遠征の際、その輸送と補 給にあたったイタリアの諸都市は経済が活性化され、多くの富を得ることができた。イタリアの諸都市は東方貿易で富を集中することができ、貿易の中心はイタ リア地中海沿岸であった。 ・宗教改革はドイツ、スイス、イギリスでおこなわれたもの。 ・十字軍遠征後、ローマ教皇の権威は失墜したが、参戦して活躍した国王の権威は増大した。 ・イタリアでは14世紀に羅針盤が改良され、大航海が可能になった。 ・活版印刷を発明したのはドイツ人グーテンベルクである。 モルワイデ図法・・・面積が正しく表現。中緯度から高緯度にかけて大陸の形が比較的正確。 メルカトル図法・・・高緯度ほど面積が実際より大きくなる。等角航路を図上で直線で示すことができる。海図として利用。 グード図法・・・中緯度から高緯度にかけてモルワイデ、低緯度から中緯度にかけてサンソン図法。緯度40度40分で接続し、海洋部分で断絶したもの。 ミラー図法・・・メルカトル図法と同様に経線と緯線が直交しているが、メルカトル図法より高緯度地域の面積のひずみは小さい。 正距方位図法・・・図の中心kら地図帳の任意の1点までの距離と方位が正しく表され、航空図として利用されている。 針葉樹林・・・温帯から冷帯にかけて分布。軟木が多くパルプなどの製紙材料として利用されている。 広葉樹林・・・温帯に分布し、古くから利用されてきたため人工林が多く主に家具、建築材料に用いられることが多い。カエデなど 常緑樹林・・・温帯に広く分布。家具建築薪炭など利用用途も豊かで経済的な利用価値が高い。クスなど。 落葉樹林・・・居住地周辺に分布。建築材料や家具や燃料用として需要が多い。ケヤキ、ブナなど 熱帯雨林・・・樹種が多く、加工に不便な硬木が多い。そのため全体に開発が遅れる傾向があり、焼畑などによる森林破壊の問題も生じている。ただし、ラワン などの有用材の利用は盛ん。 中国・・・世界一位の茶の生産国であり、ケニアについで世界二位の茶の輸出国。 インドネシア・・・赤道直下に位置し、熱帯雨林気候(ジャワ島などはサバナ気候)。ゴム、タバコ、コーヒーなどの輸出用作物が作られ、石油、すず、ボーキ サイトなども産出している。 ブラジル・・・ブラジル高原には玄武岩や輝緑岩なが風化してできた紫色に近いテラローシャと呼ばれる土壌が分布している。 ガーナ・・・西アフリカに位置し、ボルタ川の水力を利用してアルミニウム工業が発展している。 ナイジェリア・・・ニジェール川が流れている。 中国と韓国はアセアンには加盟していない。 熱帯雨林気候・・・年中高温多雨、スコールが見られる。アマゾン川やコンゴ川の流域がこの気候。 氷雪気候・・・夏でも摂氏0度を越える日がない。コケも生育できない。グリーンランドはこの気候。 ツンドラ気候・・・コケや地衣類が生育する。 西岸海洋性気候・・・偏西風の影響で冬が高緯度の割りに温暖。気温の年較差は小さく、落葉広葉樹が多い(パリ)。 地中海性気候・・・大陸東岸でみられ、降水量が冬に多く夏は乾燥する。(ケープタウン) ステップ気候・・・乾燥気候で降水量が少ないが、小麦が栽培され遊牧が行われている。 インド・デカン高原・・・サバナ気候。 温暖湿潤気候・・・降水量が多く、気温の年較差が大きい(ニューオーリンズ)。 温暖冬季少雨気候・・夏に降水量が多く、冬に乾燥する(チンタオ)。 アルプス山脈・・・フランス、スイス、イタリア、オーストリアの国境。アルプスヒマラヤ造山帯。 アンデス山脈・・・最高峰はアコンカグア山。 ウラル山脈・・・ヨーロッパとアジアの境。山脈中部では鉄鉱石などの資源が豊富。 ヒマラヤ山脈・・・新規造山帯、チョモランマ(エベレスト)は標高8848メートル。インド、ネパール、パキスタン、中国の国境地帯に位置。アルプスヒ マラヤ造山帯。 ロッキー山脈・・・環太平洋造山帯の一部を形成。この東側のグレートプレーンズではとうもろこしや小麦の栽培、牛の放牧が盛んである。 アンデス山脈・・・新期造山帯。植民地時代に金銀が採掘されたが、近年では銅、鉛、亜鉛、すずなどが重要な鉱山資源。ペルーとチリに沿った山脈。 新期造山帯とは、中生代・新生代以降の造山運動により形成された山脈・山地をいう。世界の新期造山帯は環太平洋造山帯とアルプスヒマラヤ造山帯に二分され る。古期造山帯と違い、造山活動が継続中で地震・火山活動が活発であるところが多く、自然災害が頻発する。新しい時代に形成された山脈であるため浸食を受 け続けた期間が短く、急峻な山地や弧状列島をなし、日本列島やアルプス山脈などが主な例として挙げられる。 OPECは1960年に先進国の国際石油資本に対抗して差入国が利益を守るために設立した。 中国はターチン油田が開発され、石油自給率が上昇した(76.2%)。輸出国ではない。 アメリカには油田は多いが消費量も多く、世界最大の石油輸入国となっている。アメリカの輸出品の主なものは機械、自動車、航空機である。 ノルウェーは北海油田から産油しており、輸出品の第一位は原油である。 カスピ海沿岸にはバクー油田(アゼルバイジャン共和国)、グロズヌイ油田(ロシア、チェチェン)、エンバ油田(カザフスタン)などの油田があるが、開発は 旧ソ連が行っていた。 ロシア・・・西シベリアのチュメニ油田、ウラル・ボルガ油田。原油輸出量はサウジアラビアに次いで二位。 アメリカ・・・カリフォルニア油田、メキシコ湾岸油田。産出量は世界三位であるが年々減少している。一方原油消費量は増加傾向にあり、世界一位(二位日本 四位ドイツ)。アラスカで油田が開発され、太平洋岸へのパイプラインも完成している。 サウジアラビア・・・世界最大の産油国。油田は国土の東側のペルシア湾沿岸に集中している。OPEC(石油輸出国機構)、OAPEC(アラブ石油輸出機 構)に加盟しているが、近年ではメジャーの利権料のほかに石油資源や原油価格の引き上げにより財政を賄っている。 中国・・・西部の油田開発によって1990年代には自給を達成した。国内最大の油田であるターチン油田(大慶)は黄河上流にあり、北京までパイプラインで 結ばれている。 ヨーロッパではイギリス水域の北海油田よりもノルウェー水域の北海油田のほうが産出量が多い。 イラン・・・下乳はパイプラインを通ってペルシャ湾に運ばれ、一部精製され、大部分を輸出。 インドネシア・・・人口二億人。イスラム教徒が大半を占め、石油、ボーキサイト、すずが主要輸出品。 リオグランデ川・・・ロッキー山脈南部からメキシコ湾へ流れる川。アメリカとメキシコの国境の東半分を形成している。 パラナ川・・・パラグアイとブラジルの国境の一部。 ドナウ川・・・ドイツからオーストリア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリアを流れる国際河川。ルーマニアとブルガリアの国境を形成している。 エクアドル(キト)・・・赤道直下にあるがアンデス山脈の海抜2850メートルに位置する高山都市で、平均気温が14~18度の温和ですごしやすい高山機 構である。 ペルー(リマ)・・・太平洋に面し、乾燥の激しい砂漠気候である。 チリ(サンチアゴ)・・・チリ中部に位置しk夏に乾燥する地中海性気候である。 アルゼンチン(ブエノスアイレス)・・・ラプラタ川流域の広大な平原が広がるパンパに位置する。四季の区別が明確で気温の年較差が大きい温暖湿潤気候であ る。 チリ(プンタアレナス)・・・チリの最南端に位置する。寒帯のツンドラ気候である。 インドネシア・・・スマトラ島北西端のアチェでは、分離独立やイスラム国家樹立を求める武装組織と国軍との抗争が続いてきた。スマトラ沖地震以後、復興に 向けて独立アチェ運動(GMA)とインドネシア政府が歩み寄りを行い、2005年7月には和平へ向けた暫定合意に達した。そして2005年末までにGAM の動員解除、武器供出、インドネシア側増派舞台の撤退などが完了した。 スリランカ・・・タミル人(少数派、イスラム)が「タミルイーラム解放の虎」を組織し、シンハラ人(多数は、仏教徒)を主体とする政府と対立してきた。 2002年以降、和平交渉が進み停戦合意が結ばれているが武装解除には至っていない。 パレスチナ・・・1993年、イスラエルとパレスチナ解放機構(PLO)の間で暫定自治協定が締結され、イスラエルが占領していたヨルダン川西岸地区とガ ザ地区で自治が開始されることになった。2005年にはイスラエルはガザ地区の入植地から完全撤退した。しかし、2006年にイスラエルは兵士の拉致を理 由としてガザ地区へ再侵攻した。これに反発したガザ地区では過激派のハマスが支配権を握り、イスラエルやPLO内主流派(ファタハ)と対立を続けている。 チェチェン・・・チェチェン人の分離独立運動に対してロシア軍は二度にわたってチェチェン共和国に侵攻した。2002年にはチェチェン人の武装勢力が首都 グロズヌイからの撤退を表明し、独立運動は完全に押さえ込まれることとなった。 北アイルランド・・・少数派のカトリック教徒がプロテスタント系住民が多数を占めるイギリスからの独立を求めて武力衝突を繰り返してきた。1998年には 包括和平合意が成立し、99年には自治政府も発足したものの諸勢力間の対立によって自治政府が機能停止に追い込まれるという事件が起きている。 ロシア・・・ロシア正教が大半を占める。100を越す他民族国家で、その70%がスラブ民族。ウラル地方とカフカス地方にイスラム信者が多い。 ボルシチは赤カブが中心。 タイガ・・・針葉樹林。 ステップ・・・草原地帯。 ペレストロイカ・・・市場経済を導入。近年では極東・シベリアなどの開発が進められている。 マレーシア・・・1981年マハティール首相ルックイースト政策。日本韓国にmなんで工業化を進める政策。イスラムを国教とする国で約半数の住民がイスラ ム教徒である。 シンガポール・・・日本と2002年にFTAを締結した。人口の8割ほどを中国系が占め、その大部分は仏教徒である。 インドネシア・・・九割弱をイスラム教徒が占めている。一万七千弱の島々からなる国。 ブルネイ・・・カリマン島北西部に位置する小面積の国。イスラム教徒が多い。 フィリピン・・・約七千の島々からなり、ラワン材を生産し、バナナの輸出が多い。 タイ・・・世界最大の米の輸出国。二次大戦以前から独立を保ち続けた。仏教徒が大部分を占める。 ノルウェー・・・フィヨルドがあり、天然の良港があり水産国である。北海油田を持つ。EUには加盟していない。スカンディナヴィア半島西側に位置する。 フィンランド・・・アジア系のフィン人が大半。1995年にEUに加盟した。パルプ工業が盛ん。 デンマーク・・・ユトランド半島に位置する。西岸海洋性気候で酪農が盛んな国であり、農業組合が発達している。 アイスランド・・・水産業が中心の火山国。近年は温室栽培が発達している。 スウェーデン・・・世界的な鉄鋼産地であるキルナ・エリバレ鉄山がある。社会保障制度が進み、森林資源にも恵まれている。1995年にEU加盟。 新感覚派・・・横光利一、川端康成ら。写実的な表現方法を否定し、感覚的な表現方法を実験。 志賀直哉・・・「城の先にて」白樺の同人。簡潔な文体を特徴とする。 横光利一・・・「頭ならびに腹」「日輪」「機械」大胆な文章を人々を驚かせた。川端らと「文芸時代」を創刊した。 ルネサンス期の芸術 新しい表現方法として遠近法(透視図法)が発展。 ボッティチェリ「ヴィーナスの誕生」「春」  レオナルドダヴィンチ「最後の審判」 蜻蛉日記・・・右大将(藤原)道綱母。息子道綱が20歳になるまでの日常生活をつづった日記。 更級日記・・・菅原孝標女。自叙伝 十六夜日記・・・阿仏尼。訴訟問題のため、京都から鎌倉へむかった旅日記。 野ざらし紀行・・・松尾芭蕉。 空が青く見えるのは、太陽の光が地球を取り巻く大気中の窒素や酸素の分子にぶつかり、あらゆるムキに進むためである(光の散乱)。粒子の大きさが波長より も小さいとき、波長の長い赤色の光よりも波長の短い青色の光が散乱されやすいので、その光が目に入って空は青く見える。つまり、大気中のちりに短波はぶつ かり、散乱するからである。 並列回路では電圧は等しくかかる オームの法則V=IRより、電流と抵抗は反比例する。 塩化アンモニウムに水酸化カルシウムを混合し加熱することで得られる気体はアンモニアであり、情報置換で捕集する。 希硫酸に鉄を入れると、鉄が溶けて水素が発生する。水素はほとんど水に溶けないので水上置換で捕集する。この溶液中では鉄は二価の陽イオンとして存在す る。 硫酸イオンが含まれているが含まれている溶液に塩化バリウムを加えると沈殿が起こる。この沈殿は白色である。 合金・・・金属を2つ以上混合したとき、混合前はさびに弱くても、混合後はさびに強い金属であるステンレスができることもある。ステンレスは鉄にクロムや ニッケルを添加したもの。 ナトリウムなどのアルカリ金属は柔らかい。カルシウムなどのアルカリ土類金属は硬い 炎色反応は限られた金属にのみ見られる。銀やコバルトは炎色反応を起さない。 低温で超伝導(電気抵抗が0)となる金属はごく一部である。 金や白金も強い酸化剤とは化学反応を起し、酸化する。 たんぱく質・・・構成する元素はC,H,O,N,S。タンパク質はアミノ酸どうしがペプチド結合により多数結合してできている。タンパク質の種類は無数で ある。酵素はタンパク質を本体とし、細胞内の物質交代において触媒として働いている。タンパク質も呼吸基質になる。 独立栄養物である植物や細菌類は自ら必要なアミノ酸をすべて生合成できる。必須アミノ酸とは、動物に限られて使われる言葉であり、動物の体内では合成でき ないか、きわめて合成しにくい10種類のアミノ酸をこう呼んでいる。構成アミノ酸の種類・数・結合順序を指令するのはDNA。 中間期にDNA量が倍加すること、有糸分裂であることは減数分裂、体細胞分裂に共通。 減数分裂は胞子からだが胞子を形成する際に行われ、染色体数・DNA量ともに半減する。この分裂では二価染色体が形成され異型分裂が行われる。 水・・・細胞成分としてもっとも多く(85%)、平均分子量は18 タンパク質・・・細胞成分としては水の次に多い(10%)。原形質の成分であり、酵素の本体。 脂質・・・比較的分子量が小さい(700)。タンパク質と並んで原形質内の膜構造の成分。 無機塩類・・・分子量は55。浸透圧やpHの調節を行う。 DNA・・・分子量が極めて大きい(1000000)。染色糸はDNAで構成されている。 RNA・・・リボソーム中に存在し、タンパク質合成に関与している。 酵素・・・生体触媒と呼ばれ、生体内の化学反応を促進させるが、自分自身は変化せずに使いまわしが利く。このため、大量につくる必要は無い。酵素の主成分 はタンパク質である。また、大部分の酵素は細胞内液に溶けた状態で働く。 補酵素は熱に比較的強い低分子の有機化合物。酵素が熱に弱いのは本体であるタンパク質が高温では変質してしまうため。 水素イオン濃度に敏感で、たとえば唾液アミラーゼはpH7付近、酸性の強い胃の中で働くペプシンだとpH2である。 アルコールの発酵は酵母菌などの微生物が行う。 乳酸菌は、乳酸を作る乳酸発酵を行う。 ブドウ糖(グルコース)がピルビン酸へと変化する際、2分子のATPが生産される。これは呼吸の解糖系と同じである。 ピルビン酸が無酸素条件下で、脱炭酸酵素(デカルボキシラーゼ)の働きによって二酸化炭素を放出し、アセトアルデヒドになる。 アセトアルデヒトは解糖系で生じた水素によって還元され、エタノールとなる。 酵母菌は、無酸素条件下ではアルコール発酵を行い、酸素がある条件化では好気呼吸を行う。これは酵母菌が細胞の中にミトコンドリアを持つからであり、他の 発酵とことなる。