昨日の順位戦A級6回戦で藤井聡太竜王が佐藤天彦九段に勝ち、通算300勝を達成したことがニュースになってました。300勝に達したことを「未放映のテレビ対局を含む」と断ってニュースにするのはまだ良いと思います。しかし59敗まで晒してしまうと未放映の対局結果がわかってしまうんですよね。

放映が決まっているのは12月27日の銀河戦決勝(対高見泰地七段)と来年1月15日のNHK杯3回戦(対佐藤天彦九段)なので、この2局は間違いなく収録済み。NHK杯の準々決勝以降は時期的(2月上旬から放送される予定)に収録されているかどうか微妙な状況です。

また現時点で未放映のテレビ対局を除くと、藤井聡太竜王は298勝59敗です。テレビ放映の情報を踏まえた上で300勝59敗と言うことは、未放映のテレビ対局では負けてないことになります。すなわち、銀河戦には勝って第30期銀河位を獲得、NHK杯は佐藤天彦九段に勝って準々決勝に進んだことがわかってしまいます(NHK杯の準々決勝以降は未収録ということですね)。

59敗が晒されてなかったら銀河戦決勝は負けてNHK杯は勝ち上がっている可能性も考えられました。それだと銀河戦決勝の放映も楽しめたのですが・・・NHK杯を含めて結果がわかってしまうと見る気が失せてしまいましたね。

いきなり振られたCDPに今日も黙々と取り組んでいます。

 

今日悩んでいたのはW7.3項のシナリオ分析。

パラメータを決め、仮定を立てて、分析するということはわかるのですが、

レポーティングガイダンスを読んでも何のことかさっぱりわかりません。

 

仕方がないので他社が公開している昨年の回答書を眺めていると

RCPを使った分析が多いことに気付きました。

そこで思い出したのがAQUEDUCTの2030年・2040年の予測。

AQUEDUCTの予測では各々の年代について

悲観的・通常・楽観的の設定が用意されています。

各々の説明を読むと、例えば悲観的だとSSP3 RCP8.5って書いてますね。

 

ここでようやく話が繋がりました。

シナリオ分析のパラメータはSSPとRCP、

仮定は悲観的・通常・楽観的というみっつのシナリオ、

それをAQUEDUCTで分析して評価すればいいと言うことですね。

こういったシナリオ分析の結果を経営層にフィードバックし、

意志決定に繋げるという取り組みが必要なようです。

 

取り敢えず少しすっきりしました。

 

今年から仕事でCDPを担当することになりました。

現在はCDP 2022 水セキュリティの質問書と格闘しています。

 

期限が7月27日なので、現在回答を作成しているのですが、

日本語訳の間違いが多くて仕事が全然進みません。

 

同じ言い回しなのに訳語が違うものが多数あるのは仕方ないと思っているのですが、

一番酷いのは水セキュリティのW8.1項。

 

W8.1項の「定量的目標および/または定性的目標のレベル」という問いの選択肢をみると、「企業レベル固有の定量的目標および/または定性的目標」という選択肢がふたつあります。そのすぐ上には「企業全体の定量的目標と定性的目標」と書いてあります。日本語だけを読むと選択肢の違いがよくわかりませんね。

 

仕方がないので原文にあたってみると、下記のように書いてありました。

Company-wide targets and goals

Business level specific targetsand/or goals

Activity level specific targetsand/or goals


日本語で同じ選択肢も原文だとBusiness とActivityなのでようやく違いがはっきりとしました。Businessは事業固有の・・・、Activityは事業活動固有の・・・と言いたいのでしょう。

 

更にW8.1a項の「レベル」の選択肢を原文でみると、その中には「Business」「Business Activity」という選択肢がありました。原文で使う用語も「Activity」と「Business activity」で揺れているようですね。困ったものです。

 

 

それとCompany-wide targets and goalsの訳は確かに「企業全体の定量的目標と定性的目標」なのですが、ここだけ「and」になっているのは変です。多分原文自体が「and/or」にし忘れているのでしょうね。