局詐(きょくさ) | The sign of
中国清代の奇談集「聊斎志異」の中には「局詐」という一連の話がおさめられている。

「聊斎志異」は、著者の
蒲松齡(ほしょうれい)が、道ばたにテーブルと椅子、お茶などを用意して、旅人にふるまい、珍しい話を聞かせてもらったというエピソードもあるんだが、後には「聊斎癖」という言葉も生まれたほど、愛好家が多かった。日本では芥川龍之介が愛好したことは知られている。

さて、ここでいう局詐とは、相手を欺き、騙す、詐欺と思えばいい。
今、さかんに暴かれている偽装表示などもこのひとつだが、これほど日本全国で行われていたら奇談でもなきゃ笑い話にもならない(笑)。

そういえば、五代目古今亭志ん生の噺に「江島屋騒動」というのがある。
江島屋という大きな店で婚礼衣装を買ったら、それがイカモノで、婚礼の席で破れて恥をかいた花嫁が身を投げ、それが祟るという筋。
ひとり残された母親が、呪詛を唱えながら焼いた火箸で婚礼衣装の切れ端を突き刺す場面など、ぞっとさせられる。

欺いて儲けたとほくそ笑んでいても、どこで誰に恨みをつくったかわからないからご用心、とね。