体罰を容認する余地などないと思うね。
知るかぎり、
江戸時代には、武家でも町家でも、親が子に手を上げることさえ悪いこととされていた。
そうした場面では、「とんでもない親、ならず者」と表現されているものを見る。
とくに、顔や頭をたたくことを嫌う様子は、
東南アジアの諸国でいわれる、「神が宿っているので、他人の頭を撫でてはいけない」ことを思わせるくらい。
武家においては、
体罰は、子の(相手の)誇りを傷つけて、ゆがめてしまうものとして、きつく戒められたし、
万が一、そうしたことがあれば罰せられた。
それが崩れたのは、明治以降の、国民が徴兵されるようになってから、とくに大正年間あたりではないのかな。
当時の本の中で、強く記憶に残っているセリフがこんな感じ、
「軍隊ちゅうもんは、ひとさまの頭をはたきますか、おっとろしいところですなー」
軍隊においては、徴兵制で集めた兵を死地に進めるための必要悪と考えた場合もあっただろうが、
それですら、昭和の陸海軍では、何度も禁令を発して、体罰をなくそうとしている。
ついになくすことができなかったのは、
戦争という異常な状態に身を置くが故の異常な心理、行動だったからだと思う。
戦時下では、戦地でも内地でも、軍人でも民間人でも、
「殴ってでも従わせた」のは、そうしなければ当人も皆も困る場合もあっただろうが、それよりも、興奮して冷静さを欠いた、異常な状態であったことの方が大きかった気がするのだが。
さて今、殴ってでもやらせなければいけないことって何があるんだろう?
専門家ではない私が思うのは、
戦時下の異常な習慣を平時に持ち込んではならないこと、
だいたい、ビンタというのが軍隊用語、「ビンタをとる」というやつでしょう?
呼び方にしても、その行われかたにしても、戦争と軍隊の亡霊みたいだ。
そして外部に閉じた集団には、そうした異常さがあり得るだろうということ、学校だったり、軍隊だったりね。
昔の日本をみると、体罰などなくても物事はすすめられると思うなあ。