前回、『雪女伝説』 を引っ張り出して掲載した理由は?


この物語へと続いていく


 皆さんが~良く知っている 『恐怖映画?』
 
 
『リング』 や 『らせん』 の主人公である


『貞子』について・・・
 
 
所詮(しょせん)物語というのは~0(ゼロ)からの発想ではなく
 
 
何らかの題材に~よるものである?


と、BKは考える。
 
 
恐怖映画 『リング』 についても作者は否定しているが
 
 
過去にあった 『騒動となった事件』 を発展させた?
 
 
そのほとんどが・・・『題材』のある物語である。
 
 
便利な時代であるから調べれば、すぐに分かるとおり・・・
 
 
貞子の母である 『村山千鶴子』 は?
 
 
明治時代に実在した~御船 千鶴子という
 
 
『千里眼(せんりがん)』
 
 
今でいう 『透視能力』 を持つ超能力者として
 
 
騒動を起こした人物である!
 
 
もちろん!彼女は偽者(ニセモノ)の能力者である!
 
 
実験により偽者とのバッシングから千鶴子は・・・


24歳で自殺しています。
 
 
その悲劇を恐怖に変えて物語ができるのです!
 
 
当時の、オカルトブームの被害者とでも表現すればよいのか??
 
 
かなり前のテレビドラマで 『仁』 というドラマがあった。


『綾瀬はるか』出演していた人気ドラマであったが・・・
 
 
実は・・・これも・・・『大江戸神仙伝』という物語?マンガ?
 
 
良い言い方をすれば 『参考』 にした? 


『モチーフ』 にした作品である!
 
 
更に、千鶴子と同じように

※念写(ねんしゃ)という能力を持つとされていたのが
 
 
『高橋 貞子』
 
                            
貞子(さだこ)
 
 
という人物なのです!
 
 
もちろん!千鶴子の娘でもなく・・・同じ偽者の能力者です!
 
 
ただ、高橋貞子には・・・『ヒステリック』 な性格から
 
 
後に結婚し夫の浮気を透視して


『出刃包丁』を振り回す等の行動が見られたとか?
 
 
定かではない噂(うわさ)などが流れます!
 
 
その後に、なぜか?能力を失ったそうです。

 
このような現実の騒動をモチーフに物語は想像されていることが多いのです!
 
 


それでは私(BK)も現実にあった『騒動』から
 
 
過去に 『大神の村の一人の民の子孫』 が起こした騒動を紹介します!
 
 

 時は・・・明治と呼ばれた時代
 
 その女は・・・この世に生を受ける!
 
 
その名は 『長南 年恵(本名 登志恵 おさない としえ)』 
                              
 
という実在した人物である!
 
 生まれた時から色白の小さな女の子であった
 
 
時折、今で言う 『予言』 めいた言をいう・・・
 
 
周囲からは 『変な子?』 『不思議な子』 と呼ばれていた!
 
 
家は貧しく小学校にも行けずに子守奉公に出されていた奉公先では
 
 
良く働き、真面目で
 
 
小さな身体でありながら大男でも持ち上がらない
 
 
大きな荷物を軽々と持ち上げる?


『人並みはずれた力持ち』


であったという。
 
 
 
しかし変わらず時折 『予言』 めいた話をしたり
 
 
時には月夜の晩に踊りを舞い
 
 
笛を吹き
 
 
あるときは、当時は発展していなかった気象観測より
 
 
正確に翌日の天気を言い当て
 
 
病気の流行?コレラの流行までを予言したという。
 
 
『地震などの天災』 についての予言の的中率は
 
 
『空と大地と語り合う』 ことが出来る?


と噂(うわさ)される程~命中させたという。
 
 
更に、年恵の噂を聞きつけた者達の親切に相談に乗り


悩みを解決したといわれている!
 
 
奉公先の主人は、その能力を認め
 
 
年恵に神に仕える巫女(みこ)になることを薦めたという。
 
 
そんな年恵が成人した頃、見た目の姿は少女のままで
 
 
精神的にも『心清く』

その心は 『子供のようであった』 と言われている!
 
 
しかし年恵の評判が広がるに連れて・・・
 
 
先に話した 『千鶴子や貞子』 と同じように
 
 
当時の新聞記者(今で言うマスコミ)が騒ぎ出す!
 
 
 
もともと心優しい 年恵は、
 
 
病に悩む、年恵を信じて、

貧困から医者には行けずに訪ねてくる者達に
 
 
『この水?薬?については誰にも話してはいけません!』
 
 
と約束をして、訪ねてくる患者に


『不思議な水』


を飲ませてしまうのである!
 
 
年恵の精神のどこかで
 
 
『その能力を公(おおやけ)にしてはなりません!』
 
 
どこからともなく壮大な力を持つであろう?


『天の声(テレパシーの通信)』が聞こえていたのである!
 
 
しかし、


愚かな人間は年恵の与えた『不思議な水』により
 
 
『病が治り今まで以上に健康を取り戻すと』


年恵との約束など忘れ
 
 
約束を破り・・・
 
 
『神水(しんすい)』
 
 
『霊水(れいすい)』
 
 
等と勝手な名前をつけて評判になってしまう!
 
 
自らの理解できない『不思議な出来事』は~『偽者(ニセモノ)』
 
 
としか判断の出来ない当時の権力者


人の病(不幸)で儲ける医者達は
 
 
『もちろん!黙っているはずもない!!』
 
 
年恵は警察に 逮捕・拘留(たいほ・こうりゅう)され


牢屋(ろうや)に入れられてしまう!
 
 
年恵は何も後悔はしていなかった!
 
 
それより 『あの時、年恵に能力を公(おおやけ)にするな!』
 
 
と忠告してくれた・・・『神のような壮大な天の声』ばかりが・・・


気になっていた!


 
年恵は逮捕拘留から60日間


ほとんど飲食をしていなかった。


もともと食の細かった年恵は何時ごろからか?
 
 
水だけで食べても?サツマイモを少し食べる程度で
 
 
ほとんど食べ物を口にしなくても・・・
 
 
『なぜか?生きられた!』
 
 
特殊な体質を身につけていた。
 
 
もちろん金や名誉などの欲望もなく
 
 
年恵を訪ねる患者から報酬を貰うことなど1度もなかった
 
 
『生命を尊(とうと)ぶという強い心を持っていた!』
 
 
このような人物の年恵を 


『命を助けられた患者でありながら人間は、簡単に裏切るのだ!』
 
 
年恵は、しかし、その者達を、恨むこともなく


『人の弱さ』 と言うものを悲しんだ!
  
 
 投獄から60日間が過ぎ年恵は 『証拠不十分』 で釈放となる!
 
 
その60日間の拘留で
 
 
  年恵は、飲食もせずに風呂にも入らず


一度も排便等もしなかったと記録されている・・・
 
 
女性として60日間もの間 『風呂に入れない!』というのは


相当な苦痛であるが

 
 髪は艶々と美しく体臭もなく、それどころか?
 
 
年恵からは 『いい匂い!』 がしたという


『どうして、風呂にも入らずに髪がそんなにきれいなのだ?』
 
 
年恵は、刑務官の質問に
 
 
『神様が~髪を結ってくださる!』
 
 
と答えた!
 
 
年恵は、夏の暑い日でありながら汗ひとつかかずに
 
 
囚人を最も悩ませた


蚊の大量発生においても
 
 
なぜか?


年恵だけが?まったく 『蚊に刺されなかった!』
 
 
       更には、同じく拘留中の病気の囚人に頼まれ


『空中から水をだして』


それを飲ませ
 
 
『病を治した!』
 
 
このような状況になっても、そして、また騙(だま)されたとしても・・・
 
 
『困っている者を放ってはおけなかった!』
 
 
何より60日間の拘留の間に


年恵に、かかわった囚人、更には刑務官までが・・・
 
 
年恵の能力を認め
 
                                 
『年恵様』
 
 
と自然に呼ぶようになっていた!
 
 
           
刑務官の中には 『神の使い』 である年恵様を牢獄に入れておくことで・・・
 
                             
『神の祟(たた)り』
 
             
が降りかかるのではないかと恐れだすものまで出てきていたという!
 
  
            
年恵が拘留されていた期間だけ拘置所では


不思議な笛の音等が
  
                           
何処(いづこ)から聞こえていたそうだ・・・
 
             
自由になった年恵は、弟のところに身を寄せて住むようになり
  
 
              
いまだ自分の 『不思議な能力』 は神が与えたものなのか??
 
                           
『あの忠告してくれた天の声』
 
                              
は誰なのか???
 
                          
『自問自答』する毎日を送っていた・・・



その後も、年恵は合計3回にわたり逮捕拘留されることとなる!




本当にあった裁判!

                    


そして、身内である弟が裁判所に提訴することなり
 
                   
世界中でも例を見ない裁判がおこなわれたのである!
 
                            
裁判官は、年恵に質問する!
 
 
『お前は、御神水(ごしんすい)とやらを、』

『空気中から取り出すことができるということだが?』
                   
『この裁判所の中で、出せるのか?』
 
                 
もちろん裁判官は、最初から、そのような物が出せると思ってもいない!
 
 
                               
しかし


年恵は、裁判官の意に反して、 
                             
にっこりと~笑いながら~
 
                          
『はい!出すことができます!』

きっぱりと答える。

                   
年恵が、裁判官の目を見つめると・・・

裁判官の目の奥には
 
                     
『出せるものなら出して見ろ!この嘘つきめ!』

と、ののしる心の声が

裁判官の目から、いとも簡単にはっきりと読み取れた。              

 
                       
この裁判の話しは 『夢物語』 ではなく
 
                           
『本当にあった事実』 であり
 
            
時を経た現代の常識で考えても?


間違いなく裁判官が正しいのである!
 
 
              
『この世に住む、ほとんどの人間が裁判官と同じ考えであると思う!』
 
                          
『自分で見てみないと信じない!』
 
                 
『現代科学で証明できないものは~嘘(ウソ)偽りである!』
 
                     
もともと~人間とは、そのような動物である!
 
                  
『地球が丸いと言えば死刑になる時代もあったのである!』
 
                  
『この島国でも、犬を殺せば死刑であった時代もあるのである!』
 
 
         
しかし年恵は、その現代科学でも証明できない? 


常識すらも覆してみせる!
 
 
 
                  
年恵は、実験のために一時休廷となった時間で
 
           
全裸にされ、何も隠すものがない状態で厳しい身体検査を受けた後
 
                
裁判官 自らが点検し、更に封印した
 
                          
『1本のビン?』 を渡される! 
 
           
裁判官は 『その封印を、とかずに、このビンに~神水』 やらを満たして見ろ!』
 
                          
と年恵に言い捨てるように命じる!
 
 
      
たぶん?


今の時代なら裁判にならず『却下』されて


このような実験すらされてい無いであろう!


この時代であるからこそ、

                 
最初から・・・『さらし者』にしようという 『悪意に満ちている!』


普通の女性であれば、泣き叫び許しを請うと思っていたであろう。
 

しかし 

                     
年恵は、裁判所が用意した部屋(電話室)に入り
 
                    
『約2分という短時間』で裁判官の封印したビンに
 
                     
『茶褐色』の不思議な水を満たし部屋から出てきた
 
                         
裁判所内は、どよめきを隠せない!
  
                       
そして裁判官は
※(現実の会話である!)
 
 
                      
その 『御神水』 は何病(どのような病気)に効くのか?
 
                               
と年恵に尋ねる!
 
   
年恵は、

『万病に効きます!


『特に何の病気に利く薬と、神様に、お願いした訳ではありませんから』
 
                             
と裁判官に答える!
 
                      
年恵は、その時の、裁判官の目を見つめると・・・
 
 
         
その目から、先ほどとは変わり、


『さげすみ』 や 『悪意』 は消えうせ


『尊い者を見る目に変わっている』 ことに気づく
 
 
                           
そして、裁判官は年恵に
 
                         
『この薬を~貰っておいてよいか?』
 
                                 
年恵は~
 
                          
『宜(よろ)しゅうございます!』


この言葉こそが、裁判官が年恵の能力を認めたという証拠のである。
 
               
年恵にとっては、この裁判官も・・・


最初に見た時から病に悩む愚かな弱い人間


自身が、どのような辱めを受けようとも個人的な憎しみなどなく


『病に苦しむ患者の1人』


年恵に救いを求める弱き人間に過ぎなかった。
 
 
                    
ここまで、どのような仕打ちを受けてきたにしても
 
                   
年恵は、誰にでも救いの手を差し伸べるのであった!
  
                        
そして・・・


年恵は 『無罪判決』 により
 
 
                   
裁判官の認める 『超能力者』 と認められたのである!
 
 
                  
その記事は、現実に当時の大阪毎日新聞に掲載された!
  
                  
その後、なぜか?


年恵の能力を取り上げるマスコミは減り
 
                   
時間が経つことで、


年恵は忘れ去られていく
 
  
               
そう、あの歴史上の人物である 

『邪馬台国の卑弥呼』


のように・・・
 
 
               
偽能力者である『貞子』は現代に物語や映画として復活した!
 
 
                            
それでは・・・本物の超能力者と裁判で認め垂れた『年恵』 は??
 
                    
実は、気づいている人もいると思うが・・・
  
                     
『映画 グリーンマイル (主演 トム・ハンクス)』
         
という映画がある!
              
ある殺人事件の犯人として刑務所に入っている囚人と刑務官の話である!
 

 私BKは、この年恵が起こした奇跡を題材に映画化したものと


思っている!
      
 
                           
 
                     
しかし


年恵の話しは、まだ終りではない!
 
 
                        
年恵が最も捜し求めていたもの・・・
 
 
                
『自分(年恵)は?何なのか?何のために生まれてきたのか??』
 
 

その話は~


また今度~


またね!