あらすじ
父と母を亡くし、
遠い親戚である奈緒と
共に生活するつむぎ。
仲が悪いわけでもないが、
いつも距離感を感じ息がしづらい。
高校を出たら働いて家を出る。
漠然と考えてた矢先、
奈緒さんが倒れたと連絡が入る。
子宮腺筋症での大量出血。
駆けつけた病院で医師から
告げられたのは、
奈緒がつむぎの実の母親だという事実。
何故、
奈緒さんは今まで黙ってたのか。
つむぎは混乱して
彼女に強く当たってしまう。
義母だから、
義娘だからと
諦めていた感情が爆発する。
どうして‥
足元から自分が崩れていく恐怖に、
つむぎは出生の秘密を追うため、
カルテに書かれていた医院を調べる。
明日見医院。
当時、
まだ一般的ではなかった不妊治療。
体外受精を主とする
医院の院長だった結衣子を訪ねるが‥
−196℃。
それは、
生命になる前の
かけら達が眠る場所
希望のかけら
−196℃のゆりかご
藤ノ木 優