あらすじ


年々、深刻化を増す、

引き籠もり、

子供部屋老人、

老老介護。

現代の社会に渦巻く

家族の歪みと悲劇。


餓死してミイラ化した

40代の独身女性。

両親と暮らし、

2階の奥の部屋で一步も出ることなく、

お風呂も排泄も

この空間で行い生活していた。

鑑識は、

生きる希望を見い出せず

自殺したとの見解だが、

刑事古手川は引っかかリを覚え‥

(7040)


70歳の自分と80歳の妻。

妻を車椅子に乗せ商店街に

買い物に行き、食事をさせ、

お風呂を手伝う。

最近、妻は認知症の兆候が表れ、

夫である自分の事を

忘れる時が多くなった。

最初こそ衝撃的だったが

今では慣れた自分がいる。

周りからはおしどり夫婦と

言われているが実際は、

妻から早く解放されたいと

願っているのだ。

何故なら‥

(7080)


ロスジェネ時代の就職氷河期から

溢れた30代の若者たち。

時代のせい、

政治のせい、

国のせい。

何かに刃を向けないと

希望が持てない。

経済産業省に勤め、

もうすぐ定年を迎える升沢の同期の息子が、

通り魔事件で4人の命を奪う事件に

他人事とは思えない恐怖と戦慄を覚える。

何故なら、

この加害者と同じ、

息子は就職に失敗し、

部屋に引き籠もっている。

自分の今の現状を

加害者のように

時代のせいにしてるのだ‥。

(6030)


心の闇を持っているのは、本人か。

それとも家族か‥


ヒポクラテスの悲嘆

定価: -


桜ランドセル桜