あらすじ


嵐の晩に、

発生した男性の不審死。

愛車のエンジンの不完全燃焼

ーライオン現象による一酸化炭素中毒。

警察は事件性を疑い、

任意で取り調べを受けたのは

甥の日高英之。

厳しい取り調べの最中、

数々の暴言や暴力を受け

半ば強制的な証言を強いられ起訴、

立件される。

しかしそれは15年前、

獄中死した英之の父の無念を果たしたいと

願う者たちの復讐の始まりだった。

英之を弁護する本郷弁護士。

彼の恋人千春。

そして本郷より依頼を受け

事件調査を担うことになった垂水。

調べるのは事件の概要。

そして英之の父が

起こしたとされる殺人事件。

警察、検察を相手に、

彼らはどう立ち向かうのか。

そして、2つの事件の真相とは‥


冤罪ー

『冤』

ワ冠に兎と書いてエン。

ウサギが覆いの下で身を縮め

精神的に追い詰められている様を

成り立ちとしたこの漢字。


兎は氷水の上を駆け、

猟犬を誘う。

果たして追い詰められているのか、

追い詰めているのか。


「兎は薄氷に駆ける」

貴志祐介

定価: ¥ 2200



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