あらすじ


音声と小説を融合させた推理小説。

合間にあるQRコードを

読み込むことで

その音声から事実が見えてくる。


曲の終わりに、

聞こえる何か囁く声。

そんな筈はない。

以前は確かにこんな声は

入ってなかった。

私が音源をミックスして

CDに焼いて

何度も確認した筈。

なのに何故、

死んだ彼女の声が

入っているのだろう

(聞こえる)


塾の講師で、

そこに通う生徒である

高垣沙耶に想いを募らせた彼は

盗聴器で私生活を覗き出した。

帰り道、

彼女の家の近くに車を停め

受信機を取り出し

電源をいれる。

そこから聞こえる

彼女の家庭とは‥

(ハリガネムシ)


音を取り入れた小説5編。

聞くことで真相が分かる

新感覚ミステリ。


「きこえる」

道尾 秀介


門松絵馬門松