心遣い | 手話通訳者のブログ

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ブログ記事「親が知りたいこと」に、mikanさんからコメントをいただいた。ありがとうございます。



たいし様

通訳しなければならないことはたくさんあるんですね。たいし様のような細かな心遣いのできる通訳者さんは少ないのでは?




そうですね・・・

何を通訳するか、それは通訳者の判断になりますが、相手(ろう者)の気持ちを考えない、一人よがりの判断では、手話通訳は成り立たないと思います。

幼稚園での通訳経験についてブログ記事に書きましたが、学校・保育園・幼稚園などでの通訳では、通訳者は常に相手(ろう者)の気持ちを考えながら通訳しないと、一人よがりの無意味な通訳になってしまいます。

例えば、先生が話していれば当然、その話を通訳しますが、その時、近くで父兄同士が何か私語をしている。ろう者がその内容を知りたいと思い、通訳者に、「あの人たちは何を話しているの?」と尋ねる。
多くの通訳者は、ここで混乱してしまいます。

手話世界には愚かな権力者どもがいて、昭和の時代から旧態依然の馬鹿馬鹿しい「研修」を通訳者たちに課しています。
偉い先生の言うことをひたすら吸収することしかしないから、通訳者たちは臨機応変の対応ができない。
研修という名のくだらないお勉強から脱して、自ら研鑽に励んでいる通訳者もいますが、残念ながら少数です。