3月18日(月)のブログ記事「知っている目」の続き。
「手話通訳派遣に関することなら、なんでも知りたいです。教えてください」
わかりました。今回の手話通訳者派遣を希望したろう者は、天賦さんです。
「はい。天賦さんに聞きました」
でも、講演会の場合、手話通訳者派遣申込はろう者ではなく、主催者が行うことになっています。
「はい」
でも今回の主催者は県でも市でもなく、民間団体です。
「はい」
手話通訳者派遣費を負担する資金力がなくて・・・・
「そうなんですか」
天賦さんが団体とコーディネーターと、両者と交渉を重ねて・・・・
「・・・・」
今、年度末でしょう？
「はい、もうすぐ４月で、新年度ですね」
もう、今年度予算がぎりぎりなんです。
「そうなんですか」
通訳者一人分なら、なんとかなる、ということになったらしくて。
「あ、そうだったんですか」
コーディネーターも悩んだと思います。通訳者に連絡して、一人でやってください、なんてなかなか言えませんからね。
「だから、たいしさんに依頼が入ったんですね」
そうです。
「手話世界の裏事情ですか・・・」
予算が足りなくなって「予備費」のようなものを使ったのかもしれない。
「そんな事情が・・・」
このへんの役所の裏事情はなかなか見えないけど・・・
「でも、確かに、予算の関係で年度末にはそういうことはあるかもしれませんね。
毎年、３月になると手話通訳者派遣について許可が下りにくくなる、という話を聞きます。
＜つづく＞
