3月11日(月)のブログ記事「派遣依頼書」の続き。
当日。
「ろう者がいない、なんて状況だったら、トンズラしてやる」とつぶやきながら会場入り。
子どもたちが友達と楽しそうに語り、ふざけ合っている。
内容は「卒団式」だから、この子たちはみんな６年生で、４月から中学生になるわけか。
スリッパに履き替えていると、いきなり、知っている子に出会った。
二郎君！
「あ、こんにちは」
二郎君、もう卒業だっけ？
「まだだよ。卒業するのは兄ちゃんだよ」
あっ、一郎君か！
二郎君と話していると、ろうママと話しながら一郎君が登場。
「たいしさん、こんにちは」とろうママがにこやかに挨拶してくれた。
二郎君は去年会っているけど、一郎君は久しぶりだ！大きくなったね。
「あれ、たいしさん、今日、一郎のために通訳に来てくれたんでしょ？」
いや、申請者は「スポーツ少年団」としか聞いてないから、一郎君に会えるなんて思ってなかった。
「えー！そうなんですか」
そう。手話通訳者派遣申込は主催者じゃなくて、ろう者からの申込にして欲しい。
「全く同感です！すごく、面倒だった」
面倒？
「だって、スポーツ少年団の団長さんなんて、手話通訳者派遣申込の経験ないから、全くわからないでしょ」
確かにそうだ。
「私が申込すれば簡単なのに、私が団長さんに説明して、団長さんが申込してくれた」
ほんまに面倒やな・・・
＜つづく＞
