手話通訳士は自信満々タイプが多いが、Tさんは非常に謙虚。
現場で初めて会った時、
「同期は誰がいるか」
という話になった。
同期は一人も生き残っていないので、前後に合格した人たちの名を挙げると、
「ええーっ!? 大先輩じゃないですか! 僕なんか出る幕ありませんね。 今日は全面的にお任せします」
なんや、えらい謙虚な人やなー。
結構、年いってるみたいやが・・・
「会社を定年退職して、時間に拘束されなくなったんで、手話通訳士になろうと思って、この世界に入りました」
へー!
そうなんや。
こりゃ珍しい。
女性の手話通訳士で、
「子育てが終わって時間がとれるようになって、この世界に入った」
という人はたくさん知ってるが・・・
あまり謙虚過ぎると、かえってイヤミな印象を受けることがあるが、Tさんのほわあんとした人柄のせいか、不快感は全くなかった。
こういう「らしくない人」好きだなあ。
これからも頑張っていただきたい。