ストレス、そして未来 | 手話通訳者のブログ

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匿名さんからメッセージをいただいた。ありがとうございます。
 
 
 
こんばんは。
障害を持っている方は障害を持っていない方よりも苦しみは多いとおもいます。
かくいう私も、職場で仕事中に倒れて、救急車に乗せられ、病院で点滴を受けて、その日のうちに帰ることが出来たことがありました。その時は夏だったので、周りの方は熱中症を疑っていたみたいでしたが、ストレスからくるめまいでした。
気を張り詰めていたのか、頑張り過ぎたのか、自分でも気付かないくらい追い詰めていたんだろうなと今となってはおもいます。
そこから会社の方々の対応が優しくなりました。無理するなと言われています。
手話通訳者さんにも上記のことを話すと大抵びっくりされます。今は手話通訳者さんに愚痴を聞いてもらってスッキリしています。
 
 
 
ストレスは時に命さえ奪う恐ろしいものだと思っています。
救急搬送されたとのこと、大変でしたね。でも、それがきっかけで会社関係者が優しくなったなら、結果オーライですね。
 

>今は手話通訳者さんに愚痴を聞いてもらってスッキリしています。
 
手話通訳者といい人間関係ができていますね。
こういういい関係ができていることは、あまりないと思います。というのも、時々ろう者から、
「信頼できる手話通訳者を紹介してくれませんか?」
と言われるからです。
 
手話通訳は人間がやるものなので、相性というものがあります。
当然ながら、地元の手話通訳者の中にも優れた人はいますが、「紹介して欲しい」と言われると悩みます。
 
「近い将来、AIが手話通訳をやるから、手話通訳者はいらなくなる」
なんて言う人がいるけど、俺は、
「手話通訳者がいらない時代」
は来ないと思っています。いや、来ない、というのは言い過ぎかな(笑)
 
いつか、AIが本当の意味での「心」を持つことができたら、もしかしたら、人間の手話通訳者はいらなくなるかもしれない。可能性として、だけど。
それでもなお、言いたい。
手話通訳は人間がやるべき。怒ったり泣いたり笑ったり、そういうことがAIにできるとは思わない。
 
そして、手話通訳に必要なのは技術だけじゃない。技術よりも大切なものは人としての共感であり、人としての信頼関係だと思っています。