笑い話として、座薬は座って飲む薬だと思っていたり、「食間に飲みなさい」という指示は食事を食べている間に飲むこと、つまり食事を一口食べたら薬を飲み、また食事をする必要があると思っていたという話を聞く。文字で見たとしても、そのような間違いは避けられず、手話で説明されていたら、きちんと意味が通じただろう。
P.35
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「笑い話として」という書き出しが気になる。著者は、「過去のこと」という認識なのだろうか。
手話通訳者の皆さん、これは決して笑い話などではない。
今でも、上記のように思い込んでいるろう者は、おられる。
今でも、上記のように思い込んでいるろう者は、おられる。
手話通訳者派遣制度を頻繁に利用しているろう者なら、医者との会話や薬剤師との会話を何度も通訳者を介して経験されているだろうから、上記は「笑い話」だろう。
しかし・・・・
手話通訳者派遣制度の利用率は極めて低い。
「手話通訳者派遣を申し込んだことは一度もない」
というろう者が多いのだ。
しかし・・・・
手話通訳者派遣制度の利用率は極めて低い。
「手話通訳者派遣を申し込んだことは一度もない」
というろう者が多いのだ。
手話通訳者の皆さん、想像して欲しい。
初めて手話通訳者派遣を申し込んだろう者。あなたは薬剤師との会話を通訳している。
初めて手話通訳者派遣を申し込んだろう者。あなたは薬剤師との会話を通訳している。
「あの、食間というのは、食事しながら薬を飲む、という意味ですよね?」
いえ、食事と食事の間という意味で、食事を終えてから約2時間後が目安です。
いえ、食事と食事の間という意味で、食事を終えてから約2時間後が目安です。
上記の通訳の際、通訳者の表情に馬鹿にしたような笑いが浮かんだら、その時点で信頼関係は壊れる。
このろう者は、二度と手話通訳者派遣申込をしないだろう。
このろう者は、二度と手話通訳者派遣申込をしないだろう。