いがらしみきおさん | 手話通訳者のブログ

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漫画家のいがらしみきおさんが子どもからの質問に回答されている。
http://www.webchikuma.jp/articles/-/1950
 
上記からの抜粋
 
 
 耳がまったく聞こえない人を全聾(ぜんろう)と言うんだけど、それでも障害者2級なんだね。目がまったく見えない全盲の人はどうかというと、これは1級になる。要するに、障害のレベルでいうと、聞こえないよりも見えないほうが重い。まぁ、世の中のほとんどの情報が視覚的なものなので、聞こえないよりは見えない人の方が困るからだね。
 耳が聞こえない人はどうやって聞いてるのか、ということだけど、聞こえないものは聞こえないので、聞き返すしかないです。聞き返して聞こえるんならいいけど、まぁ、おじさんの場合、1回目で聞こえないと、3、4回聞き返さないとむずかしいかな。3回とか4回とか聞き返すのは気が引けるでしょ、場もシラケるし。
 ようやく聞こえたと思ってたら「お元気ですか」とか、どうでもいい話だったりするので、聞こえない場合は、ひとまずニコニコしてうなずいたりしてます。それが「お元気ですか」じゃなくて、「今日はなにでいらっしゃいましたか」とかいう具体的な話なのに、それをうなずきながらニコニコしてたら、「変な人」になっちゃう。
 だからおじさんの場合は、初対面のあいさつのときとか、名刺交換したりするときに、「すみません、耳が悪いのでなにか失礼なことがあるかもしれませんが」とか言います。ま、必ずと言っていいほど、なにか失礼なことはするんだけどね。あまりにも目に余る場合は、周りにいる人がフォローしてくれたりする。そのフォローさえ聞こえてなかったりするんで、アレだけど、補聴器してるから聞こえるというわけではないんだね。補聴器しないよりはマシなだけで。
 
 

素晴らしい。
子どもにもちゃんとわかるように書いている。
当事者からの発信はとても大切。わしら手話通訳者も、わかっている気になってはいけない。