デフ・ヴォイス/親子関係 | 手話通訳者のブログ

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ブログ読者の中には有資格の手話通訳者も数人おられる。
みなさん、「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」という小説をご存じだろうか。
 
この小説、手話通訳者(有資格者)を目指して勉強している方は、絶対に読むべき。
試験に出てきそうな内容も盛りだくさんである。
 
この小説について、継続的にブログ記事に書いています。
なので、これからこの小説を読もうと思っている方は、ブログは読まないでください。
ストーリーが判ってしまう記述が出てくると思います。
また、著者である丸山正樹さんのファンの方も、読まないでください。
思ったことをストレートに書いていくので、ファンの方々にとって不快な内容も出てくると思います。
 
 
<私には分かった><両親にとって一番嬉しいのは><私が成績優秀になることではなく><「普通の子」になること><「聴こえる子」になってくれることだった>
<両親がありのままの私を受け入れてくれることは><ついにありませんでした><両親が手話を覚えることも><なかった>

P.108
 
 
上記の台詞は片貝の台詞。
この小説で片貝は重要な登場人物だし、上記の片貝の語りに込められた思いは痛いほどわかる。
しかし、この小説で、手話で話していることを読者に理解させるために上記のように< >で括っているのが、どうにも引っかかる。