手話通訳者のタブートピックス/法華経 | 手話通訳者のブログ

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手話通訳者が避けるべき話題がある。
政治の話題と、宗教の話題である。
しかし、俺の手話道に関わる話なので、書かせてもらお。
 
仏陀には多くの弟子がいた。
弟子に問われるまま答える日々が続き、仏陀が晩年になったある日、弟子たちに語った。
「今までに私が語ったことは真実ではない」
弟子たちは驚き、惑った。
「今までは問われたことに答えただけである」
 
「問われたことに答えた」
これが方便である。嘘も方便、という言葉はここから来ている。
真理はひとつ。
しかし、それを問う人に答える場合、問いを発した人が理解できる言葉を選んで答えることになる。
従って、その時その時に仏陀が話していること一つひとつが矛盾しているように見えることもある。
 
自らの死期を悟った仏陀が、
「今こそ、真理を語ろう」
と言って語った内容が、後世にまとめられたのが法華経である。
正しくは『妙法蓮華経』という名称である。
 
念のため書いておくが、現実世界で、人に法華経について語る、などということは、まず、あり得ない。
匿名のブログだから、書けることである。